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新人よりも経営者の方が苦手? 「相談」がもたらす4つのメリット

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月15日 7時5分

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 物事に行き詰った時、誰かに相談していますか? 相談は、行き詰った物事を前に進め、一人では乗り越えられない限界を超え、自らの可能性を最大化できる最強のビジネススキルです。しかし、ほとんどのビジネスパーソンは相談の仕方を学んだことがなく、相談を効果的に使いこなせていません。

 本記事では、誰もがすぐに実践できる相談のメリットと効果的な方法について、事業開発・事業戦略立案の専門家である山中哲男氏が解説します。

●ビジネスを成功させる「相談」とは

 はじめまして山中哲男と申します。私は社会人になって20年以上相談を続けてきました。相談なくして今の自分の人生はないと言い切れます。

 相談と聞くと、多くの人は“報連相”の相談を思い浮かべるかもしれません。新入社員など社会人になりたての人が学ぶものと考える人も多いでしょう。しかし私の経験上、上場企業の経営者ですら相談が下手な人が多いと感じており、年齢や立場は関係なく「相談する力」がある人はほんの一握りです。

 それはなぜか? 相談について解像度高く語れる人や解説書がなく、学ぶ機会がないからです。そういう私も自分自身の20年間を振り返って、無意識的に行っていた相談を解像度高く言葉にするのに時間はかかりました。

 それでも言語化したかったのは、やりたいことがある人や挑戦している人を応援したいからです。挑戦とは未経験の物事に一歩踏み出すこと。一人で考え、行動していても必ずどこかで行き詰ります。私もそうでした。そんな時に誰でもできる相談という手段を使って乗り越えてほしいという思いが根底にあります。

 連載第1回目の本記事では、私のこれまでの経験と相談の大切さに気付いた出来事をお話しします。最後には、私の著書の読者から寄せられた相談に関する悩みに回答しています。ぜひ参考にしてください。

●相談が成果につながる

 私の生まれは兵庫県の加古川市です。地元の高校を卒業後、大学へ進学できず18歳で社会人になりました。学歴もキャリアもない中で最初に就職したのは、金型をつくる工場でした。なぜなら加古川は工場地帯だったので、当時は「就職=工場勤務」と思っており、他の選択肢は全く思い付かなかったからです。

 しかし、長続きせずに退職してしまいました。これからどうしようか悩んでいた時、相談した友人に「自分で稼いだら?」という何気ない一言を言われたのです。起業などは全く考えていなかったので「そんな選択肢があるのか!」と驚きました。思い返すと初めて誰かに相談したのはこの時です。

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