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利用者2000万人超えの「家族アルバム みてね」 175カ国で人気を集めているワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月26日 6時5分

 「子ども写真に特化していることもあり、既に4~5歳の子どもがいる人が他サービスから乗り換えるというよりは、子どもが誕生したタイミングで利用を開始してもらうケースが多いと想定している。一度使われ始めると、継続して利用されている点も特徴といえる」

 「みてね」がヒットした理由について、笠原氏は「安心感」「操作性」「スマホの浸透」「スマホのカメラ性能の進化」「子どもを介した絆の深まり」などを挙げた。

 無料かつ無制限で写真や動画を共有できるため、子どもの写真や動画をたくさん撮っても容量を気にせずに使いたいだけ使える。それが安心感につながっている。

 スマホに慣れていない高齢の祖父母でも、アプリを開けば孫の最新写真や動画が確認できる。携帯電話(ガラケー)からスマホへの乗り換えが進んだタイミングもあり「うまくその波に乗れた」と話す。「みてね」を使うためにスマホやタブレットを購入した人もいるという。

 さらに、スマホのカメラ性能は急速に向上している。一昔前であればデジタルカメラやハンディカメラを購入して子どもの写真や動画を撮影していたが、今では高性能カメラを搭載したスマホでさっと撮影ができる。「写真や動画を撮る機会やボリュームが圧倒的に増えていく中で、『みてね』がうまく連動し、より多くの写真や動画を残したいニーズにもつながっていると考えている」

 子どもとしても、成長した際に自身の写真や動画を見返す機会にもなり、家族がどんな風にコメントをしてくれていたのか、愛情を再確認する場にもなりそうだ。

●海外ユーザーは日本よりもコメント率が高い傾向に

 日本と海外ユーザーで利用傾向に違いがあるかを聞いたところ「基本的には同じようなニーズがあり、大きな違いはない」とし、「写真や動画をアップロードしておけば誰でも好きなタイミングで見てくれ、時系列に保存される。自分の写真整理という観点でも良いと評価を得ている。写真プリントなども現物が届くのでうれしいといった声が届いている」とのことだ。

 ではなぜ、海外のほうが新規登録者数が伸びているのだろうか。もちろん出生率の関係もあるだろうが、招待するユーザーの幅やコミュニケーションの観点で少し違いが見られるという。

 「例えば欧米の人は、より多くの人を誘う傾向がある。日本の場合は祖父母や兄弟が主な対象範囲だが、もうひと回り大きい範囲で、気軽に招待をしていく文化があると感じている」

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