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利用者2000万人超えの「家族アルバム みてね」 175カ国で人気を集めているワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月26日 6時5分

 「招待をした人だけがつながっているので、アップロードする側も自分の子どもや見てくれている家族のためと思い共有している。基本的には子どもへの関心が高い人同士がつながっているので、『視聴率100%のファンのような人たちとのつながり』といった見方もあるし、中には『推しアイドルのマネージャーをやっている気分』で喜びながら共有を続けているパパママもいる」

 操作性についてはシンプルで使いやすく、高齢者でも簡単に利用できる点も特徴だ。笠原氏は「共有する側も見る側もストレスが掛からないので、気軽に利用できて良いという側面もあると感じている」と話す。

 マネタイズについては、現時点で大きく3つの手法を取っている。1つめは、デジタル関連の課金サービスだ。最長10分の動画がアップロードできるほか、自動作成された「1秒動画」(アップロードした動画や写真をちょっとずつつなぎ合わせたもの)が毎月または1年ごとに届くなどの複数機能が使える「みてねプレミアム」(月額480円)。高画質動画やテレビへのキャストにも対応する「プレミアムPro」(同880円)。アップロードした写真から毎月8枚のステッカーを自動で作成&配信する「ステッカープラン」(同220円)を提供している。

 2つめは、写真プリント商材だ。毎月8枚無料(送料別)で用紙のサイズや素材を選べるプリントサービス(追加1枚25円)や、みてねで共有されている写真を利用してフォトブックが作成できるサービス(539円~)、年賀状の作成サービス(プリント代1枚145円~)、指定した期間内にアップロードした写真や動画全てをDVDにして届けるDVD作成サービス(1枚3828円、2枚以降は1188円)など、アナログの形でも思い出として残せる複数のサービスを展開している。

 3つめは、子育て中に生じるさまざまな課題をITで解決するサービスだ。小学1年生以上の子どもによく使われているGPSサービス「みてねみまもりGPSトーク」(音声メッセージの送信機能を搭載、本体価格5680円+月額748円)のほか、24時間365日年中無休でオンライン診療を受診できる「みてねコールドクター」(大人の場合、平日・土曜日午前6~午後10時が1240円~)といった派生サービスも提供している。

●MIXIが分析する「みてね」ヒットの理由

 リリース当初、ユーザー数の伸びは同社の想定よりもゆるやかだったが、アクティブユーザー数は順調に伸長。9年経った今もアクティブ率は下がることなく、若干微増するくらいの状況で推移しているという。

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