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発想が変、タイパ最悪、だがそれがいい! エフェクトがかけられる新型“チェキ”で味のある写真を撮りまくる

ITmedia NEWS / 2024年5月4日 13時47分

写真

最高にユニークなインスタントカメラ「instax mini 99」

 ここは「デジタルカメラ」のレビューをするコーナーなのであるが……今回は最高にアナログなカメラ。徹頭徹尾アナログで、そこまでアナログで無理やり実装するか、というむちゃっぷりが面白くてしょうがないチェキである。富士フイルムの「instax mini 99」だ。

 今までチェキは何度もレビューしたけれども、それらはデジタルカメラと、インスタントフィルムプリンターが合体した「ハイブリッドインスタントカメラ」だった。「instax mini Evo」はその代表で、撮影はデジタルで、それに対してエフェクトをかけたものを、「instax mini」フィルムにプリントできるという、デジタルならではの面白さとプリントできる楽しさを組み合わせたヒット作だ。

 今回の「instax mini 99」はその真逆。完全にアナログのチェキなのだが、強引なアナログ的手法でいろんなエフェクトをかけた写真を撮れるのである。

 エフェクトをかけたらどうなるか。モニターで確認できないので撮ってみないと分からない。実に非効率的であるが、それが面白いのである。

●6種類の特殊エフェクトを実現した仕組みに注目

 実際に撮りながら試してみよう。

 バッテリーはリチウムイオン充電池。USB端子はないので、付属する充電器を使って充電する。

 そしてフィルムをセットして撮影。

 レンズの鏡筒部が電源スイッチ兼用。これをぐるっと回すとレンズがせり出てきてスイッチが入る。フォーカス位置は0.3-0.6mm、0.6-3m、3m-∞の3パターン。まあこれはアバウトでOk。手を伸ばせば届きそうな距離なら0.6-3m、全身を入れるなら3m以上って感じでいいかと思う。

 チェキなのであとはシャッターを押すだけである。

 シャッターボタンは2カ所。1つは正面でチェキっぽい位置。もう1つは側面。横位置で写真を撮りたいときに使う。

 縦と横で撮りくらべてみたガスタンク。プリントをフラットベッドスキャナでデジタル化したものだ。

 さてここからがinstax mini 99の真骨頂である。

 レンズをみると、なんかスイッチが1つ、付いてる。

 これをオンにすると丸い枠が現れる。これは何か。

 スイッチの脇には「VINETTE」と書いてある。写真にビネットを作るスイッチなのだ。

 ビネットは、レンズの周辺光量が落ちて中央に比べて周辺部の画質が落ちてしまう現象を指すんだけど、今のデジタルカメラは「周辺光量補正」が働いてそれをデジタル的に補正するのがポピュラー。ただ、ビネットがあるとレトロな雰囲気を出せるということで、多くの画像処理ソフトはわざとビネットを追加する機能を持ってる。

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