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ソニー半導体「27歳営業リーダー」の仕事術 なぜストーリー作りを重視するのか

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月6日 11時34分

ソニー半導体「27歳営業リーダー」の仕事術 なぜストーリー作りを重視するのか

ソニーセミコンダクタソリューションズの深山大輔さん

 モノ作りが得意だったソニーグループ。その半導体事業会社ソニーセミコンダクタソリューションズが、コンビニなど顧客の要望に最適なソリューションを提供するビジネスを展開している。

 センサー技術を得意とする同社は、AIを駆使したエッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS(アイトリオス)」を展開。その最前線で働く27歳の深山大輔さんに、社内の調整や顧客との交渉を通して最適解を生み出す醍醐味を聞いた。

●50代社員も率いるリーダーはパナソニックからの転職組

 2019年4月に大学を卒業した深山さんは、グローバルで裾野が広いメーカーの仕事がしたいと考えパナソニックに入社した。B2Bのデバイス(部品)系の事業の仕事、具体的にはリチウム電池の海外(欧州)営業とマーケティングに3年間従事。この間、研修が終わり、実際の海外営業に入る際に、まさにコロナ禍にぶち当たった。海外にも行けなくなってしまうことに。

 「この部品の仕事は製品のライフサイクルが長いので、新しい付加価値を出しにくいと感じました。顧客に新しい価値を提供したい」との思いも強くなり、転職を決意したという。

 2022年に転職活動をする中で、イメージセンサーを活用したビジネスが、単なるモノ売りだけではなく、サービスを含め「コト売り」事業の営業、開発の仕事ができると思い、同年5月ソニーセミコンダクタソリューションズに入社した。「最初の就活の時から志望していた仕事の延長線で『コト売り』にもチャレンジできる新規事業なら、顧客にも幅広く提案できますから、きっと面白いと思いました」と振り返る。

●コンビニや大手小売にソリューションを提案 パートナーを探す

 最初に担当したのは、ソニーのセンシング技術を使ってコンビニや大手小売にソリューションを提案する仕事だった。

 「まずはわれわれのセンサーを活用したソリューション開発をかついでくれるシステムインテグレーターや、AIを開発してくれるAIデベロッパー、アプリケーションを作ってくれるパートナーを見つけてくること。そして、実際にソリューションを提供する顧客を開拓することから始めました。当時はリテール系にサービスを提供する仕事が確立していなかったので、最初から自分で探さねばなりませんでした」

 プロジェクトを実施してくれるパートナーを探し出すことから始めることに。具体的には、AIソリューション関連のヘッドウォータースやAWL(アウル)などの企業と組みながら、リテールの顧客にソリューションを提供する担当となった。

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