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ビール列車があるのに、なぜ「京急蒲タコハイ駅」は非難された? 現地で聞いた「何が悪かったのか」の声

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月29日 10時7分

 京急蒲タコハイ駅の看板、ポスターを見ると、田中さんの容姿ばかりが目立って、タコハイの情報はそれほど目立たない印象だ。

 今時、駅の出入口や通路などは通過するだけで、駅のホームや電車の中では、だいたい皆、スマホを見ている。交通広告の強制視認性も薄らいでいる感がある。

 筆者の知人がアルコール依存症に苦しんでいたので、酒のポスターを見ただけでもついついコンビニで酒を買ってしまうということがあり、飲酒を自力でコントロールできない症状があることは承知している。

 しかし、日本のアルコール依存症の成人の人口比は、2016年のWHO調べで1.1%と低い。米国は7.7%、韓国は5.5%だ。欧州のベラルーシでは11.0%など特に高い国もある。

 日本のアルコール依存症の人の割合が低いのは、前述のASKや主婦連の尽力もあるが、日本の酒にかかわる産業、酒を飲む人の自己管理が、意外としっかりしていることを示しているのではないか。

 アルコール依存症予防と救済の観点から、酒という特殊な商材の広告を見たくない権利を主張する気持ちも分からないでもない。しかし、これを端緒に違法でもないのに、自分が見たくない権利が認められていくと、表現の自由がどんどんと奪われていく可能性がある。また、日本国憲法で掲げる基本的人権の尊重に照らして、98.9%の非アルコール依存症の成人のお酒を飲む自由にも、配慮していただくわけにはいかないだろうか。

(長浜淳之介)

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