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「朝倉未来VS.平本蓮」で“THE MATCHの視聴数”を超えるか RIZIN代表に聞くPPVビジネスの原点

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月20日 13時58分

「朝倉未来VS.平本蓮」で“THE MATCHの視聴数”を超えるか RIZIN代表に聞くPPVビジネスの原点

大会の模様はABEMAなどの各プラットフォームが配信する他、グローバル向けオンラインライブプラットフォーム「ABEMA Live」では米国、韓国、タイの3カ国で全試合を生中継する(C)AbemaTV,Inc.

 7月28日、日本の興行史に残る記録が塗り替えられるかもしれない――。

 2022年6月に東京ドームで5万6399人を動員し、那須川天心と武尊が激突した格闘技イベント「Yogibo presents THE MATCH 2022」ではABEMAペイ・パー・ビュー(PPV、有料コンテンツに料金を支払って視聴するシステム)の売り上げが50万件を突破した。PPVチケットの価格5500円×50万件だから25億円以上の売り上げがあったことになる。日本におけるコンテンツ視聴文化のパラダイムシフトを、格闘技が起こしたといっても過言ではない。

 この記録を、格闘家の朝倉未来と平本蓮がメインイベントで闘う「Yogibo presents 超RIZIN.3」で超えると宣言したのが、格闘技イベント「RIZIN」(ライジン)を主催するドリームファクトリーワールドワイド(東京都港区)の榊原信行CEO(榊は正確にはきへんに神)だ。この大会は約15年ぶりに、さいたまスーパーアリーナの約4万人収容可能な「スタジアムバージョン」での会場設営で実施する。最前列のチケット料金は110万円に設定した。

 大会の模様はABEMAなどの各プラットフォームが配信する他、グローバル向けオンラインライブプラットフォーム「ABEMA Live」では米国、韓国、タイの3カ国で全試合を生中継する。

 THE MATCH以降も、榊原氏はPPVを始め日本の格闘技ビジネスの在り方を変えてきた。2023年大みそかの「にゃんこ大戦争 presents RIZIN.45」のPPV視聴数は30万件を超え、現在はどの大会も10万件を超えてきている。PPVで格闘技を視聴する文化の礎を築いたのはRIZINの手腕だ。

 だが榊原氏に話を聞くと「1997年、実はRIZINの前身であるPRIDE時代からPPVによる放送をしていた」と話す。その原点はプロレスラーの髙田延彦が、柔術家・総合格闘家のヒクソン・グレイシーと戦った1997年のPRIDE1.にあったのだという。「絶対にPPVの時代が来ると予見していた」と語る榊原氏に、日本でのPPVビジネスの原点と、なぜ格闘技がここまで人気を博したのかを聞いた。

●興行主ではなく「放送局の視点」でマネタイズ 新たな事業モデルに

 「もともと格闘技には全く興味が無かったんです」

 榊原氏は開口一番、そう話した。新卒で東海テレビ放送の子会社、東海テレビ事業に入社。今のような「プロモーター榊原」ではなく、一会社員として、さまざまなイベント事業を手掛けた当時の仕事を振り返る。

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