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なぜ、スポーツは「推し活」の対象になったのか 試合観戦の枠を超えたきっかけは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月29日 7時35分

・利用体験全体:試合そのものの体験、SNSでのファン同士の交流、公開された動画の閲覧、さまざまな体験を通してスポーツや特定のチーム・選手の理解が深まり、また次の試合を見たいと思う。

 このように、SNSや動画による試合観戦前後の体験も含めて、人々を楽しませている様子が分かるでしょう。

 筆者はガンバ大阪というJリーグのチームを応援していますが、特にこの2年ほどはまさにこうした一連の体験を通して、よりチームの応援にめり込むようになっています。ほぼ毎試合後にチームが公開している、各試合の準備段階から試合当日のロッカールームでの選手の雰囲気・会話が伺える動画を見て、選手のキャラクターを知ったり、試合を裏側から振り返ったりします。

 そうしているうちに次の試合を楽しみに感じ、ガンバ大阪が東京近郊に来れば観戦に行くようになり、スタジアムでの観戦頻度が増え、ユニフォームを買い、今や推し選手のタオルマフラーも持っています。

 まさに先述したような、試合前の予期的な体験から、試合を振り返る利用(試合)後の体験までがあって、一連の累積的な体験になり、そしてそれが結果的に推しとするチームや選手への投資にもつながっているといえます。

●推しのスポーツ・選手をもっと楽しく

 もはや今ではオリンピックも公式SNSアカウントなどの発信チャネルを持っています。テレビで多くは取り上げられない選手個人も発信を行なっていることが多々ありますし、代表チームが公式SNSアカウントを通じて、代表に入っている選手の様子を公開していることもあります。

 オリンピック閉会まであと数日。ぜひ、そうした発信も目に入れながら、スポーツの祭典を楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと試合前から試合後まで、さまざまな角度でスポーツを楽しむ一連の体験が、あなたをもっとそのスポーツに夢中にさせていくでしょう。

 もしかするとスポーツそのものには興味がなかったのに、特定の選手が推しになり、気付けばそのスポーツが好きになる。そんなこともあるかもしれません。

●著者紹介:小関弾

株式会社グッドパッチ UXデザイナー。コンサルティングファームに新卒入社し、業務プロセス改革や新規システム導入の要件検討に従事。2021年にグッドパッチに入社し、UXデザイナーとして、プロダクトグロース支援、ユーザー調査からのプロダクト改善や、プロダクト・カスタマーサクセスの戦略設計などを担当。趣味はサッカー観戦とお笑いを見ること。

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