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「死んでくださーい」 フワちゃん的パワハラ上司を“制御”する、効果的な方法

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月14日 6時0分

 こういうノリのパワハラ上司は自分の非を認めない。部下を怒鳴り「使えねえな」「生きている価値がない」などと追い込んでも「チームのため」「勝利のため」と言い張って反省しない。そして、最後は決まって「時代」のせいにしがちだ。

 「今はなんでもコンプラ、コンプラで息苦しい。昔はもっと自由で『死ね』とか『殺すぞ』なんて当たり前に使っていたから、みんなたくましく育った。今の若者はそういう厳しさを知らずに育っているので弱々しく、逆にかわいそうだ」とかなんとか言って、「言いたいことも言えないこんな世の中」へのポイズンをぶちまけて、組織人としての哀愁をのぞかせる。

 つまり、自分は間違っていないけれど、理不尽な社会につぶされたという感じで「カッコつける」のだ。

 なので、こういう人は会社から「処分」を受けても比較的ケロッとしている。パワハラをした部下がそのまま会社を辞めて自殺をしてしまったという人はさすがに塞ぎ込んでいたが、それ以外の人はわりとリカバリーは早く、「今はもう何を言ってもパワハラだから気を付けたほうがいい、オレが一番よく知っている」なんて自虐ネタにしたりするのだ。

●自分に酔いしれる人も

 しかも、「荒っぽいオレ」という自分に酔いしれている人も少なくない。

 居酒屋などで大声で騒いでいるおじさんグループの会話を聞いてみるといい。「てめえ」「死ねよ」「ふざけんなよ」「殺すぞ」「失せろ」など、荒っぽい言葉使いが飛び交っているグループも多いはずだ。

 どんなおじさんになっても、大企業の管理職になっても、男子は悪ぶったりイキったりする生き物なのだ。特にバブル期を味わったくらいの世代の中には「ナメられない=格好いい」みたいなヤンキー的思想を引きずるビジネスパーソンが意外と多いのだ。

 こういうマッチョなカルチャーを是とする空気がある限り、暴言やパワハラはなくならない。それは裏を返せば、「珍走団」のようにカッコ悪くさせれば、暴言もパワハラも消えていくことだ。

 冗談みたいな話だと思うだろうが、「お前は使えないので、死んでくださーい」なんて暴言が飛び交う職場に頭を抱えている企業は、ぜひ真剣に検討してみてはいかがだろうか。

(窪田順生)

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