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マック、モス、セブンも……。あらゆる分野で「店舗の小型化」が進んでいる、3つの理由

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月21日 10時40分

 そんな「小型店によるドミナント戦略」を進める中で思わぬ「発明」もなされる可能性もある。

 例えば、街角に昭和のタバコ屋のような超極小セブンができるかもしれない。駅のホームには超小型マックができて、道路には丸亀製麺の小型キッチンカーが走る。そんな「小さな店」があふれる日本がそう遠くない未来にやってくるかもしれない。

 日本ではあまり話題にならないが、世界では人口減少する中でどうやって持続的に経済成長をしていくのかという「シュリンコノミクス」(シュリンクとエコノミクスを合わせた造語)という考えが注目されている。

 欧州も中国もほどなく急速に人口減少することが分かっている。アフリカでも国によって都市部では少子化が報告されており、このような人類共通の問題を解決するため、「課題先進国」である日本の取り組みに熱い視線が注がれているのだ。そんな中で浮上した「店舗の小型化」という「21世紀のスモール・イズ・ビューティフル」ともいうべき施策が、シュリンコノミクスを探る一つのヒントになっていくのか。

 ただ一つ、個人的に心配するのは、もっと小さく、もっとコンパクトに、という商売を突き詰めていくうちに、「人間の器」まで小さくなってしまうことだ。あらゆるものがシュリンクしていく「縮むニッポン」の中で、せめて心の中くらいは大らかでいたいものだ。

(窪田順生)

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