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Snow Man目黒蓮の起用で“テレビ離れ世代”に訴求 業界の覇者「レグザ」が自信のワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月14日 11時10分

――時短を好むZ世代にも刺さりそうですね。これらの機能は東芝時代からあったのですか?

 タイムシフトマシン機能は、さかのぼること20年ぐらい前からありますね。東芝からは離れたものの、クラウドのエンジニアも、テレビのソフトウェアを作っているエンジニアもほぼ全員が残っています。私もエンジニア出身で開発の全統括をしています。

 その観点から申し上げますと、テレビ開発は自分たちの技術進化を追い求めていくことだけでなく、やはりマーケティングをしっかりして、顧客からのニーズをうまく掛け合わせないと良い製品ができません。東芝は良い意味でも悪い意味でも非常に大きな会社なので、いろいろな組織が絡んでしまっていました。しかし、離れたことによって現在は800人ほどの社員数になりました。

 営業も開発もマーケティングも商品企画も部署がギュッと小さくなりました。距離感が近くなるので、意見交換しやすい状況ができています。新しい考え方がうまく融合できる土壌があるからこそ、新機能も生まれました。

――これまでテレビはどのメーカーも画質の追求をしてきた印象があり、あまり差がないと感じていました。

 画質はもちろん最重要事項です。実際、コロナ禍による巣ごもり需要によって、テレビの大画面できれいな映像を観たいという需要が増えました。レグザはラインアップが豊富ですし、競合他社に負けないよう差別化を図っています。

 上位機種には、高画質映像処理エンジン「レグザエンジン ZRα」が備わっています。これはYouTubeにアップされた荒い動画であっても、できるだけきれいにしてくれます。また、AIによる自動高画質機能によって、夜景や花火、星空、リングスポーツ、サッカーなどのコンテンツシーンをAIが判別して、最適に高画質化してくれます。一方でわれわれは、重箱の隅をつつくように画質ばかりを追い求めていてはいけないと考えています。それにプラスして便利さ、時短、没入感を提示していく必要があると考えています。

――ハイセンス社との役割分担はどのような形になっていますか?

 製品開発は弊社に任されていて、実際の製造は中国のハイセンスで行っています。こちらの仕組みのメリットは、製品価格を抑えられる点です。当社はフラグシップモデルからお求めやすいモデルまで、非常に多くの製品バリエーションがあります。それはバックにハイセンスという世界でシェアの大きい企業があるからで、製造面ではボリュームを含めて非常に能力が高いです。テレビは共通化できる部品も多いため、スケールメリットが生まれるのです。

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