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インパクト強すぎ! 山形発「冷やしシャンプー」が、熊谷で驚きの進化 「氷点トニック」「ハイボールシャンプー」が生まれた背景

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月28日 15時55分

インパクト強すぎ! 山形発「冷やしシャンプー」が、熊谷で驚きの進化 「氷点トニック」「ハイボールシャンプー」が生まれた背景

さまざまな「冷やしシャンプー」メニューをそろえる熊谷の「ハル理容院」

 日本の夏が年々暑くなっていると感じている。湿度も高く、最高気温が35度を超える猛暑日に外を歩くのは、命の危険を感じるほどだ。

 こんなすさまじく暑い日に涼しくなれるサービスが、埼玉県熊谷市にあった。それは「冷やしシャンプー」だ。理容室「ハル理容院」などで提供されている。

 詳しくは後述するがハル理容院には「ハイボールシャンプー」「極寒冷熊コース」「流し冷和」などの冷やしシャンプーメニューがある。カンカン照りの真夏の日を、スッキリとした気分で過ごせると外回りの営業マンなどに好評という。

 気象庁によれば、熊谷市は2018年7月23日に観測史上最高となる41.1度を記録している。

 熊谷市では暑さ対策に力を入れている。例えば、熊谷駅広場で5月から10月まで冷却ミスト装置の自動運転を行う。冷やしシャンプーは民間による暑さ対策の取り組みの一つといえる。

 冷やしシャンプーとは、メントールの成分が入ったトニックシャンプーを冷蔵庫でキンキンに冷やしてシャンプーをする、理容室のサービス。その後、冷水かぬるま湯で洗い流す。同じく夏の暑さが厳しいとされる山形市発祥だ。

 提供店によって独自のアレンジがある。シャンプーにかき氷を混ぜて使ったり、洗髪に冷えた炭酸水を使ったりと、より効果的に冷やす工夫をしている。

 山形市でかつて、1933年7月25日に観測された40.8度が日本最高気温となっていた。2007年8月16日に、熊谷市と岐阜県多治見市が40.9度を記録するまでは、74年間も日本最高気温が観測された地だった。

 熊谷市のハル理容院では、山形県の理容室で結成した「山形県・冷やしシャンプー推進協議会『ひやしびと』」(以下、「ひやしびと」と略す)の研修を受け正式な認定を受けた、“正統山形流”のサービスを売りにしている。暑さ対策は、山形に学べというわけだ。

 東京都内にも、「東京ミッドタウン日比谷」内にある「理容ヒビヤ」が“正統山形流”を伝授されており、よく似たサービスを提供する競合店とは一線を画している。

 冷やしシャンプーとは、どのようなサービスなのか、具体的に見ていこう。

●熊谷で導入された経緯

 ハル理容院はJR高崎線と新幹線・秩父鉄道の熊谷駅から、歩いて7~8分ほどの市街地の中にある。熊谷市は埼玉県北部の中心都市で、人口約19万人を数える。海なし県の埼玉のより内陸にあるので、夏は暑く、冬は寒い。特に夏の暑さは日本最高レベルで、市では市民の気持ちの熱さ、人情の厚さも加味して「あついぞ!熊谷」をキャッチフレーズにPRを行ってきた。

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