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「はやぶさ」「こまち」はなぜ連結して走るのか 欠点を上回る分割併合運転のメリット

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月28日 9時10分

 成田エクスプレスも横浜方面の編成と新宿方面の編成があり、東京駅で連結して成田空港へ向かう。12両編成のうち、6両編成ずつに分割できる編成と、12両分割なしの編成があり、需要に応じて使い分けている。東京から伊豆方面に向かう特急「踊り子」も伊豆急下田行き編成と修善寺行き編成がある。

 このほか、特急「あずさ」「かいじ」と「富士回遊」は大月駅で分割併合する。特急「ひだ」も岐阜で大阪発着編成と名古屋発着編成を分割併合する。JR西日本では特急「きのさき」「はしだて」と「まいづる」、JR四国は特急「南風」と「うずしお」など、JR九州は特急「みどり」と「ハウステンボス」が分割併合運転をしている。

 大手私鉄では小田急電鉄のロマンスカーの「はこね」と「えのしま」の一部の列車が分割併合運転を実施している。定員が減る欠点を補うため、展望席を持たない30000形EXEが開発された。また東京メトロ直通の60000形MSEも分割対応可能で、中間に連結される先頭車は流線型ではなく平面になっている。なお小田急電鉄は、特別料金不要の急行も江の島方面と小田原方面を分割併合していたけれども、現在は双方とも独立して新宿駅へ直通している。所要時間の短縮を優先し、煩雑な作業を減らしたかったようだ。

 これ以上はキリがないので別図に示す。分割併合が広く行われる理由は「はやぶさ」と「こまち」とほぼ同じ。鉄道事業者にとっては効率が良く、乗客にとっても乗り換えなしという利点がある。乗り換えなしは最も魅力的なサービスの1つで、懸念や欠点を大きく上回ることがお分かりいただけるだろう。

(杉山淳一)

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