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閑散としていた場所が人気観光地に! パソナ「淡路島移転」と同時に進む、重大プロジェクトの中身

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月30日 12時28分

 三宮から淡路島に行くバスは、最終で午後11時頃まであるので、休日に大阪、京都、奈良、姫路にも気軽に遊びに行ける。それだけでなく、アフターファイブに神戸に飲みに行くのも可能だ。もちろん、海に出れば釣り三昧の日々が送れる。

 パソナグループでは淡路市内の施設を周遊する無料バスを運行しているので、車を所有していなくても、日中はスムーズな移動が可能だ。

 淡路島は、シンガポールと同じくらいの面積に約12万人が暮らしており、神戸の外縁にある。都会感も垣間見られるリゾート地、ほどほどの田舎といった空気感を持っている。

 島内には、イオンなどのスーパーも所々にあり、コンビニ、100円ショップ、ユニクロ、しまむら、回転寿司、ラーメン店、居酒屋もある。スターバックス、マクドナルド、牛丼店なども営業している。東京のような徒歩で行ける範囲に何でもある便利さはないものの、日々の生活には困らないインフラは整っているといえよう。

 さらに、パソナグループでは、新しくワイナリーを開設しようとしたり、地方創生料理人を育成するプログラムをスタートしたりしている。パソナグループの淡路島での事業の現在地を、報告する。

●2008年から淡路島でプロジェクトを開始

 パソナグループが淡路島に進出したのは、2008年にスタートした農業ベンチャー支援事業がきっかけ。淡路市にて、新規の独立就農や農業分野での起業を目指す人材育成を目的とした。

 2012年には、一般消費者を対象とした商業施設「のじまスコーラ」を初めてつくった。廃校になった旧野島小学校をリノベーション。山形県鶴岡市の人気イタリアン「アル・ケッチァーノ」オーナー・シェフ、奥田政行氏のプロデュースにて、淡路島の食材を使ったレストランとカフェをオープン。農業の6次産業化を目指した。他にも、保存料や着色料を使わないベーカリー、地元野菜や土産品を販売するマルシェ、BBQテラス、ミニ動物園を併設している。

 これが評判となり、「日本の夕陽百選」に選ばれる景観を生かした飲食店を、淡路島西海岸に次々とオープンしていった。他にも、ファミリー向けに「ハローキティ」をテーマにしたショーを楽しめるレストランや、日本が誇るアニメ・マンガと雄大な自然を融合させたアトラクションが売りのテーマパーク「ニジゲンノモリ」、インバウンドの観光客に人気が高い「禅」が体験可能な「禅坊靖寧(ぜんぼう せいねい)」といった多彩な施設をオープン。

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