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閑散としていた場所が人気観光地に! パソナ「淡路島移転」と同時に進む、重大プロジェクトの中身

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月30日 12時28分

 こうした施策により、淡路島西海岸は、休日に明石海峡大橋がしばしば大渋滞になるほどの人気観光地となった。

 注目すべき新しい施設としては、2023年4月にオープンした「淡路シェフガーデン by PASONA」が挙げられる。全国から集結した約30店の料理が、カラフルなコンテナの店舗や、海に向いたテラスで堪能できる屋外型のリゾートレストランだ。各店舗は、淡路島の新鮮な食材を使った料理を提供する。席数は約600席。

 淡路シェフガーデンは、2021年4月にコロナ禍の影響を受けて営業を縮小せざるを得なかった、全国の名店のシェフを招き、淡路島東海岸にて期間限定で営業していた。2022年11月に営業を終了したが、お店を継続したいと希望する声が多く、新たに西海岸に移転して再オープンした。一部、パソナグループがプロデュースする店、ヴィーガンチョコレート専門店「VIE CHOCOLAT」、農産物販売「農援隊マルシェ」も含む。

 名古屋の人気きしめん店が手掛ける「星が丘製麺所」、発酵・醸造料理として有名な伏木暢顕シェフがプロデュースするフライドチキン「10W(ジュワット)」、淡路島の鮮魚卸3代目が出店した「海鮮丼HINOMARU」、姫路駅名物「まねきのえきそば」が進出した「まねきのしまそば」など、B級グルメを中心とした魅力あるラインアップとなっている。

 このように、パソナグループの淡路島事業は、東京でなくてもリモートで遂行できる管理部門などの仕事を移しているだけではない。地元産品を使った飲食店などを経営・プロデュースして観光需要を喚起する、地方創生で成果を上げていることが注目される。

●広大な土地に会員制農園や人気レストラン

 パソナグループが淡路島に進出して、最初に農業ベンチャー支援事業に取り組んだ地区では、「Awaji Nature Lab & Resort」プロジェクトが進行中だ。「農・食・住」をテーマに、環境や健康に配慮した価値観の醸成を目指した、約3万8000平米のサスティナブルガーデンとして整備している。

 地産地消の農家レストラン・マルシェ「陽・燦燦(はるさんさん)」は茅葺屋根の日本家屋風の建物で、2021年10月にオープン。紙管を駆使して建てる、リサイクルを考慮した新しい工法にチャレンジしている。設計は、建築界のノーベル賞とされるプリツカー賞を2014年に受賞した、建築家・坂茂(ばん しげる)氏。

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