1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

郊外にあったホームセンターが、なぜ「大都市の駅前」に出店しているのか

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月2日 6時10分

郊外にあったホームセンターが、なぜ「大都市の駅前」に出店しているのか

ホームセンターが都市部に出店、コストが高いのになぜ?

 ホームセンターといえば、郊外の国道沿いやのどかな田園地帯にポツンとあるイメージが強いだろう。それが今後は、大都市のおしゃれスポットには必ずある定番テナント、という位置付けに変わっていくかもしれない――。

 2024年9月6日に先行開業した大阪駅前の商業施設「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」。巨大ターミナル駅のまん前であるにもかかわらず、広大な芝生広場ができたことで話題になっている。ただ、それに負けず劣らず注目を集めているのが、「おしゃれコーナン」である。

 その名も「gardens umekita(ガーデンズうめきた)」。コーナンの都市型店舗は「水と緑をもっと身近に」というコンセプトのもとで、店内には約600種類の植物を展示しているガーデニング専門店だ。

 山積みとなったトイレットペーパーから耕運機までなんでもそろう、郊外型コーナンと一線を画する。というか全くの別物というほど気取った……いや、ハイセンスなたたずまいが大阪駅前に登場したのだ。

 「おいおい、コーナンどうしちゃったんだよ?」と戸惑う人も多いだろうが、実は「駅前出店」に力を入れるのはコーナンだけではない。

●「カインズ」が大阪市内に初出店

 「ガーデンズうめきた」オープン2日前の9月4日、大阪の「あべのハルカス」に併設している商業施設「あべのand」の1~2階に「カインズ」が開業しているのだ。

 ちなみに「あべのand」は「成城石井」「ロクシタン」「URBAN RESEARCH DOORS(アーバンリサーチドアーズ)」なども入る、いわゆるファッションビルだ。当然こちらのカインズも工具や農具を取りそろえる郊外のホームセンター的な趣ではなく、生活雑貨やインテリア、ガーデニング用品に重きを置いている。

 カインズは2023年6月29日、東京・新宿駅に隣接している「ハンズ新宿店」の中に初の都市型店舗「カインズ ハンズ新宿店」をオープンしている。そういう「都市型カインズ」がついに大阪中心部にも進出してきたというワケだ。

 ただ、先ほどのコーナン的な「おしゃれ路線」もカインズはかなり前から力を入れている。2018年にライフスタイルDIYショップ「Style Factory(スタイルファクトリー)」という新業態を立ち上げているのだ。

 1号店の「Style Factoryららぽーと名古屋みなとアクルス店」は9月1日に閉店してしまったが、今も東京・神奈川の「ららぽーと」などで4店舗を営業している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください