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LINEヤフー動画事業の27歳エース社員 「アプリDL数」前年同期比3倍を実現、その手腕は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月28日 7時15分

LINEヤフー動画事業の27歳エース社員 「アプリDL数」前年同期比3倍を実現、その手腕は?

YouTubeと相性のいいコンテンツやハッシュタグを活用し、GYAO!に送客した(画像:ゲッティイメージズより)

●連載:教えて!あの企業の20代エース社員

あの企業の20代エース社員にも「新卒1年目」の頃があった。挑戦、挫折、努力、苦悩――さまざまな経験を乗り越えて、今の姿がある。企業に新たな風を吹き込み、ビジネスの未来を切り開く20代エース社員の「仕事」に迫る。

 動画コンテンツは誕生後、瞬く間に生活者の必需品となった。YouTubeが登場したのが2005年、世界最大の映像配信事業者であるNetflixは2007年生まれだ。そして、2023年3月に幕を閉じた、ネット動画の老舗「GYAO!」は2005年に産声を上げていた。

 市場の黎明期にサービスを立ち上げたことになる。現代の動画コンテンツによる影響力を考えると、その先見性は否定できない。そこから多くの競合が生まれ、コロナ禍を経て市場が爆発的に拡大。多くの競合が誕生し、外部環境が目まぐるしく変化する市場と化した。

 木藤由梨咲さんは2020年4月、GYAO(※)をファーストキャリアに選んだ。「自分自身がユーザーの立場に立てるサービスであることや、人を大事にする会社に入りたいと考えていました。GYAOからは一人一人の学生の人生に向き合う意識が感じられました」という。

 入社後は、SNS領域の部署で主にYouTubeからの送客体制の構築を担当することに。その結果、GYAO!アプリの新規ダウンロード数はYoYで330%を達成した。現在は、動画プラットフォーム「LINE VOOM」に携わる。

 コロナ禍でのステイホームという追い風があったのは事実だが、動画コンテンツ戦国時代にGYAO!でどのように数字を伸ばしたのか。また、動画プラットフォームサービスとしてはかなり後発なLINE VOOMが持つ課題や可能性をどう考えているのか、取材した。

●前例のない仕事 どのように進めて成果を出したのか?

 木藤さんの目標は、既存のアプリユーザーの訪問率向上と新規のアプリダウンロード数をYouTube経由で増加させることだった。

 「目標は決まっているのですが、やることは決まっていない状態でした。Xやインスタグラムで展開している施策をYouTubeにも横展開できないか考えたり、社内でYouTubeチャンネルを運営している人に相談したり、さまざまな手段を探っていました」

 YouTube経由で送客するためには、まずYouTube上でさまざまな人の目に触れることが不可欠となる。YouTubeのコンテンツと相性のいいGYAO!の動画を編集して切り抜きとしてアップロードしたり、YouTube内で急上昇ワードやYouTuberに関連するワードをハッシュタグとして活用したりした。権利の問題でYouTubeにアップロードできない動画も少なくなったため、限られた動画にどう拡散性や送客力を持たせるのかについては苦労したが、ハッシュタグによる効果は大きかったという。

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