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LINEヤフー動画事業の27歳エース社員 「アプリDL数」前年同期比3倍を実現、その手腕は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月28日 7時15分

 その他、これまでXやインスタグラムで実施した施策の横展開も奏功した。もともとGYAO!では、女性には恋愛ドラマや男性アイドル関連コンテンツの人気が高く、男性はアニメや映画、バラエティコンテンツの人気が高かった。そこで、それぞれの人気コンテンツに注目し、女性向けにはアイドルで、男性向けにはバラエティコンテンツで訴求することに。

 GYAO!は当時、テレビで放送していたアイドルのオーディション番組「Produce 101 Japan」を再放送していた。そのタイミングで多くの女性ファンが登録したが、アイドルグループのデビューとともにGYAO!から離れてしまうという問題があった。そこで、そのアイドルグループのオリジナルコンテンツを配信することに。オリジナルコンテンツの切り抜きをYouTubeに流し、休眠していたユーザーの呼び戻しに成功した。

 男性向けとしては、年末の「M-1グランプリ」をコンテンツとして活用。もともとM-1の「大反省会」をGYAO!で独占放送していたが、YouTubeでは出演者のコメント動画を配信。世間の関心やYouTube内でのトレンドに後押しされ、アプリダウンロードにつながった。

 さまざまな施策を展開し、YoY330%増(2020年4~9月期と2021年同期を比較)という数字を作り上げた。木藤さんは、当時を以下のように振り返る。

 「1年目は伸び悩みました。難しかったです。そもそもどういった戦略で目標を達成するのかの道筋が見えていない状態だったのと、切り抜き動画用の編集業務も自分でやっていたので、手を動かしながら戦略を考えなくてはいけなくて大変でした」

 実際に成果が出始めたと実感できたのは1年目の終わり頃だったという。「2年目からはコンテンツ制作に対する考え方の基盤は整っていたので、去年成果が出たことは継続しつつ、どんな新しいチャレンジをするかを意識して手を動かしました」

●LINE VOOMに異動 業務も180度変わった

 GYAO!での約1年半の経験を経て、木藤さんは新たなチャレンジに乗り出すことに。2021年3月にLINE VOOMに異動した。

 LINE VOOMは、ショート動画を中心とした動画プラットフォームで、2021年11月から提供している。しかし、すでにTikTokを筆頭にYouTubeやインスタグラムなどがショート動画市場で多くのシェアを持っており、かなり出遅れたスタートだと言わざるを得ない状況だった。

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