おにぎりの「ぼんご」が認めた「こんが」1日2500個を販売、それでも「なかなか儲からない」理由は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月28日 6時20分
「ぼんご」が認めたおにぎり専門店が人気
「おにぎりブーム」の火付け役と言われる東京・大塚の「おにぎりぼんご」(以下、ぼんご)。ご飯を握らないふっくら食感とご飯の上にまではみ出る具材たっぷりのおにぎりを、できたての温かい状態で提供するスタイルで人気を博してきた。
テレビなどでも紹介されたことから女将の右近由美子氏も広く知られており、その明朗快活なキャラクターで親しまれているようだ。
ぼんごでは「おにぎり屋を開きたい」という熱量のある弟子を受け入れており、店で修行した人がおにぎり専門店を開店することもある。そんな背景から「ぼんご系おにぎり」店が増えているが、中には修行をせず、ぼんごに似せたおにぎりを提供する店もあるとか。
そんな中、2021年11月に蒲田に1号店をオープンした「おにぎり こんが」(以下、こんが)は、ぼんごが唯一出店を認めたおにぎり屋だという。その後、赤坂と羽田空港にも出店し、10月28日には鎌倉店がオープンした。羽田空港では1日2000~2500個を販売するなど大盛況だ。
こんがを運営するFBIホールディングス社(横浜市)の代表 合田正伸氏に、こんがのビジネス戦略を聞いた。
●ぼんごのおにぎりを広めたくて起業
合田氏は、おにぎり事業を営む以前、飲食店のオーナーと関わる仕事をしていた。その中で、2020年にぼんごの右近氏と出会う機会があり、彼女の人生観に魅了されて弟子入りを決めたという。
「右近さんは40年にわたっておにぎり一筋で商売に向き合い続けて、おにぎりブームを生み出されています。さまざまな苦労を経験されて、その苦労に裏打ちされた上辺(うわべ)の言葉ではない人生観に感動して、この人に付いていきたいと思いました」
右近氏は、ぼんごの創業者である右近祐(たすく)氏と24歳で結婚して、ぼんごで働き始めた。最初は皿洗いなどに従事していたが、職人が倒れたことを機におにぎりをつくるように。紆余曲折がありながらも行列のできる大人気店に育て上げた経歴を持つ。
2020年にぼんごに弟子入りした合田氏は、約1年間の修行を経て、おにぎりのつくり方や接客を学んだ。当時の右近氏のビジョンは、「おにぎり=ぼんご」の世界をつくること(現在はビジョンが変わっているが後述する)。とはいえ、ぼんごをチェーン展開する気はなかったため、合田氏は「こんが」を創業して「ぼんごのおにぎりの魅力」を広めることにしたという。
「当初は地方で出店して、ぼんごの味を地方でも食べてもらいたいと考えていましたが、『家族も一緒に地方に引っ越すのはリスクが高いので、まずは東京で出店したら?』と右近さんからアドバイスを受け、ぼんごがある大塚から都内で最も遠い蒲田で出店することにしました」
この記事に関連するニュース
-
「おにぎり屋は少額で簡単に始められる」は甘い 行列のできる老舗「ぼんご」代表が語った“素手”の哲学
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月24日 12時16分
-
食欲の秋は「おにぎり祭り」!大阪、東京、新潟で「おにぎりサミット®ローカル」開催決定
ITライフハック / 2024年10月10日 14時30分
-
食欲の秋は「おにぎり祭り」! 大阪、東京、新潟で「おにぎりサミット®ローカル」開催決定!
ITライフハック / 2024年10月10日 14時30分
-
〈朝ドラ『おむすび』放送開始記念〉待ち時間は最大6時間!? リアル超人気おむすび専門店「ぼんご」に密着「日本にとっておにぎりは特別なもの」女性店主が語る行列が絶えないワケ
集英社オンライン / 2024年9月30日 8時0分
-
〈今度の朝ドラのテーマは「食」〉東京・大塚の超人気専門店「ぼんご」の店主が歩んだ“リアルおむすび道”「もう握らなくていいんです」おいしいおにぎりを握るコツも伝授
集英社オンライン / 2024年9月30日 8時0分
ランキング
-
1おにぎりの「ぼんご」が認めた「こんが」1日2500個を販売、それでも「なかなか儲からない」理由は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月28日 6時20分
-
2日本は4719億円拠出=G7のウクライナ支援融資
時事通信 / 2024年10月28日 20時42分
-
3運転支援開発に5000億円=トヨタとNTT、事故防止へAI活用
時事通信 / 2024年10月28日 21時2分
-
4ユニクロが一部店舗で“古着”を販売 運営のファーストリテイリングは新たな事業目的に「古物営業」を追加予定
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月28日 20時51分
-
5為替相場 29日(日本時間 7時)
共同通信 / 2024年10月29日 7時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください