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おにぎりの「ぼんご」が認めた「こんが」1日2500個を販売、それでも「なかなか儲からない」理由は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月28日 6時20分

 合田氏は「ぼんご監修」とうたうことを右近氏から唯一認められており、「ぼんご監修のおにぎり専門店」として「おにぎり こんが」を蒲田でスタートさせた(現在は監修ではなく、「ぼんご直伝」とうたっている)。

●ぼんごの味はそのままに、独自具材も開発

 ぼんごといえば、「握らない」「温かい」に加えて、54種類(時期により若干変動)もの豊富な具材にも定評がある。毎日、手作りで仕込みをしており、定番の「鮭」や「辛子明太子」などのほか、「ホッキサラダ」「ペペロンチーノ」「ピーナッツ味噌」など個性的な具材も用意する。

 注文してからつくるスタイルゆえトッピングも人気で、「卵黄の醤油漬け+肉そぼろ」「すじこ+鮭」など相性の良い組み合わせや自分好みの一品をオーダーする人も少なくない。全ての材料にこだわりがあり、新潟県岩船産コシヒカリに有明産の海苔、沖縄の塩を使用。大ぶりなのも特徴で、1つ350~650円ほどの価格帯となる。

 こんがでは、ぼんごで人気の22種類の具材に加え、ここでしか食べられないオリジナルの具材として「カルボナーラ」「ボロネーゼ」「牛すき焼き」も用意している。販売価格は320円~とぼんごと同等で、羽田空港の店舗のみ若干割高となる。

 「最初はぼんごと同じ具材のみでしたが、外国人のお客さまが増えたため外国人に好まれそうな具材を開発しました。以前からの具材にペペロンチーノがあり外国人のお客さまに人気なのですが、それをヒントにカルボナーラとボロネーゼを開発。牛すき焼きは和食ですが、海外でも知名度が高い日本食なので注文しやすいだろうと」

 ぼんごでは、厨房の様子が見えるカウンターの座席もこだわりの一つで、右近氏ならではの親しみのある接客で客をもてなしている。筆者がぼんごを取材した際も、並んでいる客に元気よくあいさつする姿が印象的だった。

 こんがでは店によって内装が異なり、ぼんご同様に厨房が見えるカウンターは蒲田店のみ、赤坂Bizタワー店は座席を設けているが厨房は見えない。羽田第3ターミナル店はテークアウト専門だ。

 右近氏ほど距離の近い接客とはいかないが、温かさや気配りは大事にしている。客の様子を見てお茶や味噌汁のお代わりを促したり、悩んでいる様子があればおすすめメニューを提案するなど積極的なアクションをしていると合田氏は話した。

●1日2500個を販売。一番人気は「牛すき焼き」

 現在こんがは蒲田、赤坂、羽田空港 第3ターミナル、鎌倉の4店舗を直営で運営しており、11月8日に羽田空港 第2ターミナルでのオープンが決まっている。12月には地方での出店も確定しており、この出店は初のフランチャイズ展開となる。あえて客層が異なるエリアに出店する戦略なのかと予想したが、そうではないとのこと。

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