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時給5000円、日本で外貨を稼ぐ 円安を逆手に取る“越境リモートワーク”のリアル

ITmedia ビジネスオンライン / 2025年1月30日 8時10分

●円安を恐れず、好きなことを楽しめるように

 こうして外貨で稼げるようになったことで、良かったと感じることは2つだ。

 まず、円安を気にすることなく海外渡航ができるようになったこと。私は国内外を転々としながらリモートワークで働く「デジタルノマド」だが、これまでは海外に行くたびにレートを気にしてしまい、純粋に滞在を楽しめなかったことがある。ただ、外貨で収入を得られるようになったことで、海外滞在時はドルで支払いができるようになった。1ドル100円のころと同じような感覚で支払いができるため、自分がやりたいと思ったことをほとんど我慢することなくできている。

 2つ目は、日本国内の転職市場にしばられることなく、「世界中の企業から仕事を得られる」と気付けたことだ。LinkedInを活用してリモートワークできる海外の仕事を得られたことで、地理的な制約を超えて自分の経験を生かして働けるので、仕事探しに対する不安がなくなった。

●働き方・稼ぎ方を自由にデザインできる越境リモートワーク

 今回紹介した越境リモートワークの仕事は、あくまでも一例にすぎない。LinkedInには私のような記者や編集者としての経験を生かして働く仕事に加え、エンジニアやマーケターなど、さまざまな職種の仕事がある。もちろん、そのなかには高い英語力や専門性、豊富な経験が求められるものもたくさんあるだろう。

 しかし、探し方次第では、多くの人がこれまでの経験を生かし、日本にいながら“外国で”働けるチャンスが眠っていると感じる。世界的に「オフィス回帰」がトレンドとなり、リモートワークで収入を得られる術が減ったように思えてしまうが、日本にいながら世界を相手に働くというスタイルは徐々に浸透してきている。

 これまでのスキルや経験をフル活用し、世界を舞台に仕事を見つけることで、働き方や稼ぎ方の選択肢は大きく広がる。また、日本にいながら世界中の企業とつながり、収入の手段を多様化することは、円安や物価高といった不安要素のある状況を切り抜ける一つの強力なサバイバル術ともいえる。越境リモートワークは、今後ますます多くの人にとって魅力的な働き方の選択肢となるだろう。

(薬袋友花里)

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