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携帯電話ショップが“にぎわっているのに”閉店? 「売れない」以外の構造的な理由

ITmedia Mobile / 2024年3月29日 19時0分

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特にキャリアショップの場合、客入りが良くても突然閉店することがある。一体なぜなのか……?(写真はイメージです)

 前回、筆者の自宅近くの携帯電話ショップ(コーナー)が閉店したことについて、そのショップに勤めていた販売スタッフから話を聞いた。

 この記事への反応として、「最近は携帯電話に関わる手続きの多くをWeb(インターネット)や電話でできるようになったからでは?」という指摘があった。それは事実の1つで、昨今は端末の購入を含めてWebや電話でできる手続きが増えた。料金プランも比較的シンプルになったこともあり、携帯電話ショップや家電量販店に出向く機会が減ったという人も少なくないだろう。

 しかし、数こそ少なくなったが店舗(特にキャリアショップ)でないとできない手続きも残っている。また、プランがシンプル化した反面、購入プログラムが煩雑になったため、「しっかりと説明を聞いて契約(購入)をしたい」というニーズも根強い。

 そういう時に「いざショップへ」と店舗に出向いてみたところ、ショップがいつの間にか閉店していた――最近、そんな話をよく聞く。この現象は大手キャリアの代理店(※1)となるキャリアショップで顕著で、手続きのできるショップが徒歩圏からなくなり、鉄道やバス(あるいは自家用車)で移動しなければたどり着けなくなるなんていうケースもある。

 家電量販店や併売店(複数キャリアを取り扱う代理店)における店舗(コーナー)の縮小や閉鎖は、比較的シンプルに「端末(回線)売れなくなった」という理由が大きい。しかしキャリアショップの場合、客入りのいい「にぎわっている店舗」でも閉店に至ることが珍しくない。

 なぜ、にぎわっている店舗まで閉店してしまうのか――今回の「元ベテラン店員が教える『そこんとこ』」では、その背景について解説したい。

(※1)数は少ないが、NTTドコモ以外にはキャリアが直営するキャリアショップもある。ドコモも子会社を通してドコモショップを運営しているが、あくまでも「代理店の1つ」という扱いで、特別な要素は一切ない

●筆者の自宅近隣にある“大型”キャリアショップも突然閉店

 携帯電話に関わる仕事をしていると、「市場調査」と称して他のショップに出向いて携帯電話を購入(契約)したり、プラン変更などの手続きをしてみたりすることが多くなる。自分が店舗勤務のスタッフだったとしても、である。

 販売現場を離れ、キャリアやメーカーが行う発表会を取材して記事を書く立場となった筆者だが、「販売の最前線は店舗である」という考えは変わらない。ゆえに、今でも定期的に複数の携帯電話販売店に足を伸ばし、情報を収集するようにしている(だからこそ、店員にインタビューできるのだが)。

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