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スマホは“基本的人権” 楽天モバイルが「最強こどもプログラム」を提供する理由

ITmedia Mobile / 2024年5月3日 0時55分

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楽天モバイルが5月2日に提供を始めた「最強こどもプログラム」

 楽天モバイルが、5月2日に新たな割引プログラムとして「最強こどもプログラム」を発表し、提供を始めた。12歳以下のユーザーを対象に、毎月のデータ量が3GB以下なら440ポイントを、3GB超過月は110ポイントを満13歳になる前の月まで毎月還元する。子ども向けの端末はあえて用意せず、楽天モバイル回線に対応する端末で利用可能にした。あくまでも割引プログラムという建て付けで“ワンプラン”を貫き、スマートフォンに抵抗を持つ保護者に対して、分かりやすさ重視で訴求したい考えだ。

 最強こどもプログラムは、同社が2月から提供している、家族の基本料金から毎月110円を割り引く「最強家族プログラム」と併用できる。これにより3GB以内の場合は月額実質528円(税込み、以下同)となる。同じ条件でデータ3GB超~20GB未満は月額実質1958円、データ20GB超~無制限は月額実質3058円になる。保護者が携帯電話料金の負担を減らし、子どもにスマホデビューをさせやすくした、というのが楽天モバイルのアピールポイントだ。

 13歳から22歳までは毎月110ポイントを還元する「最強青春プログラム」を自動適用できるため、13歳になったからという理由で割引が一切受けられなくなる、ということはない。最強青春プログラムの適用年齢は5月2日以降「0歳~22歳」から「13歳~22歳」に変更されるが、ユーザーでの手続きは不要だ。12歳以下で最強青春プログラムを利用している場合は、5月2日から最強こどもプログラムに自動移行される。

 例えば、5月2日が誕生日の子どもなら、13歳の誕生日前月までの12歳11カ月(4月)まで、毎月、最強こどもプログラムが適用されることになる。先にも述べた通り、13歳になったタイミングでは最強青春プログラムへ自動移行となり、23歳になるまで引き続き毎月110ポイントの還元を受けられる。

●ターゲットはα世代 「基本的人権であるスマホ」デビューを狙う背景

 最強こどもプログラムは、ネーミングに「最強」と付いていることから、分かりやすさ重視の割引プログラムであることが見て取れる。まずは最強家族プログラム、次に最強青春プログラム、そして今回発表の最強こどもプログラムへと続いている。何が最強なのかという議論はあるものの、統一感があり一目で誰向けのプログラムなのかが明確になっている。

 マーケティング企画本部で本部長を務める中村礼博氏は、最強家族プログラム、最強青春プログラム、ネットワーク品質の改善、キャンペーンなど、多様な施策によって、「4月3日時点での契約数が650万回線を突破した」と手応えを話す。さらに、「同日以降も順調に契約数が増えた」とした上で、「700万突破というのも、そう遠くない時期に発表できるだろう」と意気込む。

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