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知って納得、ケータイ業界の"なぜ" 第167回 「家族」「青春」の次は「こども」、割引施策の導入が相次ぐ楽天モバイルの事情

マイナビニュース / 2024年5月7日 14時32分

画像提供:マイナビニュース

楽天モバイルは2024年5月2日、新たな割引サービス「最強こどもプログラム」の提供を開始した。12歳以下の人に対し、データ通信量が3GB以下であれば毎月440ポイントを還元するというものだが、楽天モバイルは2月に「最強家族プログラム」、3月に「最強青春プログラム」を提供開始したばかりでもある。なぜ料金のシンプルさを損なう割引施策を、立て続けに導入しているのだろうか。
○新たな割引のターゲットは小学生

ゴールデンウィークの真っただ中となる2024年5月2日、楽天モバイルは新サービス発表会を実施し、新たな割引施策「最強こどもプログラム」の提供を開始することを発表している。

これはその名前の通り、12歳以下の子供を対象にした割引施策である。具体的には12歳以下のユーザーが、同社の料金プラン「Rakuten最強プラン」を契約してこの割引を申し込むと、月当たりの通信量が3GB以下であれば楽天ポイントを440ポイント還元するという。

それゆえ、家族契約により月額110円を割り引く「最強家族プログラム」と併用することで、3GBまでであればRakuten最強プランの料金が実質月額550円引きとなり、満13歳の誕生日を迎える前月までは毎月、実質520円で利用できる計算となる。

また利用できるサービスは通常のRakuten最強プランと同じで、端末も子供向けの専用デバイスなどではなく、一般的なスマートフォンを利用できるとのこと。楽天モバイルはスマートフォンが「基本的人権」であるとし、あらゆるサービスの入り口となるスマートフォンを、子供世代にもっと利用してもらうため今回の施策を展開するに至ったとしている。

ただし注意点もいくつかあり、データ通信が3GBを超えた場合はポイント還元額が110ポイントに減少するとのこと。また13歳を超えるとこのプログラムは適用できなくなり、22歳まで適用される「最強青春プログラム」へ移行することから、通信量が3GB以下であってもポイント還元額が110ポイントに減少する。

また18歳未満が楽天モバイルを契約する際は、法律に従ってフィルタリングサービス「あんしんコントロール by i-フィルター」(月額330円)の契約が必須なので、これを加えると最も安い場合の実質料金は月額850円ということになる。楽天モバイルとしては、フィルタリングは親権者の申請によって外すことも可能だとはしているが、フィルタリングサービスが有料であることは契約時の落とし穴となりそうなので十分注意すべきだろう。

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