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イオンモバイルが異例の“200GBプラン”を提供する狙い 金融連携サービスも強化で大手キャリアに対抗しうる存在に

ITmedia Mobile / 2024年5月7日 12時59分

―― 実際に去年から出してみて、効果はどうでしたか。

間野氏 シニアの方がご契約されるプランの獲得が進みました。インタビューでも、私どもの売り場は(イオンの中でも奥や上階の方にある)布団売り場の横にあると言われてしまいました(苦笑)。日々のお買い物をする中で、3階や4階まで上がってこられるかというと、なかなかそこまでは足を運んでいただけません。

 これを1階で訴求することで、イオンにはモバイルもあるんだと気付いていただける。シニアの方に向けた安い料金プランがあるということで、契約される方が多くいます。多面的に訴求すると、普段来られていない方にアプローチできるということです。イオンモールでも、イオンリテールに足を踏み入れない方にアプローチできるようになり、新たな層が獲得できています。

井原氏 多い店舗だと、4割、5割がカードカウンターです。イオンカードカウンターで契約している方のほとんどは、イオンモバイルがあることを知りませんでした。タッチポイントとしての利用が、うまくできていると思います。

 また、昨年4月からイオンカードで料金を支払うとポイントが通常の4倍になるという施策も始めています。それも相まって、カード会員の方にも声をかけやすくなりました。ただ、もとの料金が安いのでそこまでポイントがたまるわけではないのですが(笑)。

●オンラインでの契約比率は20~30%ほど

―― カード以外でも、金融サービスとの連携を始めています。

井原氏 はい。住宅ローン(イオン銀行で住宅ローンを組むと、完済まで料金が5%割引になる施策)も始めています。イオンフィナンシャルサービスとは相性がいいと思っています。お互い、ストックビジネスなので相互送客もできます。他にももっとできることはあると思っているので、IDをうまく連携できるようにしていきたい。そういったことも、視野に入れています。

 イオンカードに関しても、イオンフィナンシャルサービス側から見ると、ドコモ、au、ソフトバンクの支払いがそれぞれの会社のカードに切り替えられてしまっている状況があります。これをカード会社だけで止められるかというとまず無理ですが、イオンモバイルに乗り換えていただければ通信費の支払いは継続してもらえます。やはりわれわれのビジネスとは相性がいいと思いますね。

―― 今、店舗とオンラインの比率は大体どのぐらいなのでしょうか。

井原氏 月によってブレがありますが、オンラインの比率は大体20~30%ぐらいです。これは、他のMVNOと真逆ではないでしょうか。コロナ禍は50%を超えてしましたが、直近では変動もありつつ、そのぐらいの数値に落ち着いています。

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