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ドコモは通信品質をどう立て直すのか 前田新社長が語る「品質ナンバーワン」への方策

ITmedia Mobile / 2024年6月18日 19時20分

 銀行口座は大変重要な機能。お客さまからお支払いいただく際の機能もそうだが、加盟店に対して決済していただいたお金をお振込みさせていただくのも重要で、われわれとしては必要な機能。ここには、いくつかの選択肢がある。

 現状はMUFGと提携しているが、パートナー提携するのが1つ。昨年度(子会社化したオリックス・クレジットやマネックス証券)のように、ある種のM&Aもある。最難関だが、自分たちで立ち上げるやり方もある。さまざまな検討を進めているので、お知らせできるタイミングが来たら発表したい。

―― 生成AIにはどう取り組んでいくのか。

前田氏 AIの活用はどんどん進めていきたい。コンシューマー向けに関しては、PixelやGalaxyなど、複数の機種が生成AIに対応し、画像編集や検索をより便利にご利用いただけている。これ自体は、これからも進めていきたい。ここに搭載されているAIは各メーカーが中心になって対応しているものだが、さまざまなパートナーと連携しながら提供したい。

 法人に対してもそうで、ソリューションに力を入れて進めていきたい。グループ全体では(NTTが開発したLLMの)「tsuzumi」を成長させることに取り組んでいる。まだまだこれからだが、がんばっていきたい。

●社長就任は「まったく想像していなかった」「覚悟を決めるのが大変だった」

―― 今回の社長人事はサプライズといわれている。どのような形で就任を伝えられ、持株会社の島田(明)社長からはどんな話を聞いているのか。

前田氏 井伊(基之・前社長)から話を伝えられたのは事実で、そのときは相当驚いた。正直、まったく想像していなかったので、「私でできますか」という反応をした。「できない」とは言われず、「頑張れ、できる」と言われた。井伊もドコモの社長に決まったとき、その前の吉澤(和弘・元社長)に「できますか」と言ったと聞いている。時期はさすがに言えないが、そんなに昔の話ではない。時間が短く、覚悟を決めるのが大変だったぐらい少し前の話になる。

 私自身がこれまでやってきていない分野まで含めて見なければいけないが、島田社長からは、「会社は1人でやるものではない。みんなの力を結集してやることが大事。そういった考えでやれば大丈夫」と言われた。

―― お客さま視点というキーワードが出たが、ライバルの存在はどう見ているのか。通信品質も、数字だけでなく現場を体験すれば分かるのではないか。

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