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280円プラン×旅行特典を打ち出すHISモバイル ただし“日本通信ショック”で激震、改定が急務に

ITmedia Mobile / 2024年9月27日 6時5分

―― それでいうと、メインとサブどちらとして使っている人の方が多いのでしょうか。

猪腰氏 サブの方が多いと思います。1GBプランをサブという認識でお話ししていますが、全然使っていない人もそれなりにいますね。ある程度使って1GBに収まっている人もいて、バックアップ的に使われているのだと思います。これは旅行の特典もそうですが、まずはドアを開けていただき、スマホの中に入らせていただく。そこに入りさえすればアプローチすることができます。そういう意味で、280円は非常に大事なプランです。そのためには、マイページの充実化が必要ですが、前段としてAIを入れることにしました。

●店頭で相談していたことをAIでやれるようにしたい

―― AIはどういう使い方になるのでしょうか。

猪腰氏 AIを使わなければ、これからのビジネスは成り立ちません。どんな使い方ができそうなのかということは、2年ぐらい前から調べてきました。まずはコールセンターで、ヘルプデスクの自動化を進めるうえで以前のチャットbotには限界がありました。これをAIにやらせると、回答精度がぐんと上がり、使えるねという話になりました。その使えるAIをどう次に生かすのかという中で、料金プランもトライアルとしてはやりやすい。完全従量制だとAIが出てくる場面はありませんが、AIとの対話で店頭に行ってやっていたこと(料金プランの相談)をやれるようにしたい。

 質問と回答のラリーをするだけで、「気付いていないけどこういう使い方ができますよ」という提案や、「こういう料金プランがありますよ」というような提案をAIができるようにしていきたいと考えています。今はデータを食べさせながら実証実験をしていますが、まずは料金を安くするところから自然な形で導入したいですね。

―― 自由自在プランを出してから、契約数はどの程度まで伸びましたか。

猪腰氏 増えてはいますが、まだ数10万程度です。ただ、純増は昨年の20%アップぐらいで伸長しています。ストックが増えると解約率も増え、伸びが鈍化するところがありますが、新料金の10GBプランのところで解約率を下げたい。当然新規契約も上向かせないといけないので、そこを意識しながらやっています。

●取材を終えて:ahamoと日本通信に合わせた改定が急務に

 満を持して投入した新料金プランだが、どちらかといえば10GBなどの中容量プランで解約を抑止する狙いが強かったようだ。裏を返せば、100MB未満の安さが受け、新規契約は順調に獲得しているということ。旅行関連の特典が加わり、その魅力はさらに増している印象だ。HISならではのMVNOとして、他社との違いも打ち出しやすくなっている。

 一方で、データ容量を30GBに増やしたahamoや、そこに対抗した日本通信SIMのあおりを受けていることも分かった。特に、合理的みんなのプランが1390円のまま、10GBから20GBに増量される影響は大きいという。10GB、20GB、30GBの料金プランはahamo対抗として打ち出しただけに、改定は急務といえそうだ。

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