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ヨシノパワーの固体電池ポータブル電源「Yoshino B300 SST」を試す リビングに置いても違和感のないデザインに注目

ITmedia Mobile / 2024年10月8日 12時0分

 正面をよく見ると電波(Wi-Fi)アイコンのあるボタンが用意されている。これはスマートフォン用の「Yoshino」アプリとの接続用に用意されているもので、同アプリをインストールしたスマホでは電源の稼働状況をチェックしたり、動作設定を行ったりできる。

●シンプルな付属品

 本製品の付属品は、思ったよりもシンプルだ。取扱説明書や保証書の他には、先述のACアダプター、シガーソケット用の充電ケーブル、DC出力端子用のシガーソケット変換ケーブルと、XT60入力端子用のソーラーパネル接続ケーブル(「MC4」端子搭載パネルに対応)が付属している。

 利用に必要なケーブルは一通りそろっているので、追加で購入せずとも充電すればすぐに運用を開始できることはありがたい。

●固体電池採用のメリットは「長寿命」と「軽量化」

 先に掲載したインタビュー記事でも触れているが、本製品が採用する固体電池は電気自動車(EV)での利用を想定して開発が進められている。世界中の主要な自動車メーカーはもちろん、電池メーカーも開発にしのぎを削る……のだが、現状のポータブル電源で使われることの多いリチウムイオン(リチウムポリマー)電池と比べて、何がメリットなのだろうか? 一部にインタビュー記事と重複する部分もあるが、確認していこう。

メリット1:電池(バッテリー)モジュールの形状の制約が少なくなる

 固体電池は、電解質を固体としているので、原理的にいわゆる「液漏れ」が起こらない。そのため、電池(バッテリー)モジュールの形状や構造に対する制約が少なくなる。

 例えば、汎用(はんよう)性に目をつぶれば「機器の形状にフィットした電池モジュール」も作れる。また、モジュールの薄型/小型化と大型化のどちらもしやすくなるので、今までよりも広いニーズに応えやすくなる。

メリット2:安全性が高く、劣化しにくい

 電解質を固体とすることは、電池モジュールの安全性向上にもメリットをもたらす。

 現状のバッテリーモジュールで起こりうる液漏れは、内部部品の腐食を進める原因になるだけでなく、蒸発(気化)が進むとモジュールの膨張や破裂につながる恐れがある。リチウムイオンバッテリーの場合、漏れた液体に引火する可能性も否定できない。

 繰り返しだが、固体電池は電解質が固体なので、液漏れによる各種トラブルを抑制できる。また、化学的安定度も高いため、極端な高温/低温環境でも性能が低下しにくく、長期間安定して使いやすいというメリットもある。

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