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ヨシノパワーの固体電池ポータブル電源「Yoshino B300 SST」を試す リビングに置いても違和感のないデザインに注目

ITmedia Mobile / 2024年10月8日 12時0分

 今回レビューするB300 SSTの場合、稼働時の動作温度(気温)の範囲が-10~60度の範囲となっている。リチウムイオン電池を利用する他社製品の場合、これが0~40度の範囲となることが多く、特に高温環境での利用性能が高くなっている。夏場のキャンプ場など、暑い場所であっても安心して利用できるのはポイントが高い。

メリット3:電池自体の性能を高めやすい

 固体電池はエネルギー密度、つまり質量または体積あたりの蓄電容量を高めやすいというメリットもある。リチウムイオン電池よりも小型/軽量で、かつ蓄電容量が大きいというメリットは何事にも代えがたい。温度の変化にも強いため、急速充電のスピードも高めやすい。

 エントリーモデルということもあってか、B300 SSTは同容量帯の他社製品と比べて特別に軽量ということもなく、重量面での変わりはほとんどない。しかし、フラグシップモデルの「B3300 SST」(定格容量2611Wh)は、同容量帯で40kgを超える製品がある中で、重量はわずか約25kgとなっている。大容量モデルほど、この差は大きくなるものと思われる。

●実際の使い勝手をチェック

 せっかくの機会なので、USB Type-C端子回りを中心にB3300 SSTの使い勝手をチェックしていこう。

 スペック紹介でも触れたが、USB Type-C端子は2つ用意されており、片方はUSB PDに、もう片方はQuick Charge 3.0に対応している。

 USB PDに対応する端子は、スペック通り100WのUSB PDの出力に対応している他、3.3~21V/5AのPPS(Programmable Power Supply)給電にも対応している。PPSに対応するスマートフォンやタブレットでは、急速充電時にきめ細かい制御を行える。このポートは、Quick Charge 2.0/3.0準拠の急速充電や、Appleデバイス(iPhone/iPad)における5V/2.4A急速充電にも利用できる。

 先述の通り、本機はUSB PD対応のACアダプター、付属のACアダプター、自動車のアクセサリーソケット、太陽光発電パネル(XT60端子)のいずれかで充電ができる。ACアダプター/太陽光発電パネルでは最大100W、USB PDでは最大60Wの電源入力が可能で、100W入力時は最短2時間で満充電にできる。

 バッテリーの充電状況は、本体正面のディスプレイの他、Yoshinoアプリでも確認できる。本機の電波ボタンを長押しして「接続待機モード」にしたら、アプリから接続設定を行うだけと設定はシンプルだ。以降、何度も接続設定をし直す必要なく、本機の状況をモニタリングできる。

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