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「iPhone 16 Pro」と「Pixel 9 Pro」をガチンコ比較 カメラやAIはPixel優位だが、長く使うならiPhoneを選ぶ

ITmedia Mobile / 2024年10月28日 12時2分

 Pixel 9 Proはメインカメラが5000万画素、超広角カメラと5倍望遠カメラには4800万画素のものを採用する。メインカメラと望遠カメラは競合と比較しても大型のイメージセンサーを採用しており、高い基本性能を有している。光学5倍望遠で最大30倍の望遠、超広角カメラを用いたマクロ撮影が可能だ。

 以下、撮影した写真を比較していこう。上側がiPhone、下側がPixelの順の掲載だ。設定は両機種とも初回設定の状態で撮影した。

 両者共にきれいに撮影できる。細かいディテールの処理やHDR処理(明暗差の処理)はPixelの方が優れているように感じるが、iPhoneが大きく劣るわけでもない。この価格帯のスマートフォンに求められる基本的なレベルはしっかり確保していると感じた。

 一方で料理の写真の点数はiPhoneに軍配が上がりそうだ。Pixelでは青めに写るクセがあるのか、おいしそうに写らない場面があった。必要に応じてフィルターや編集機能を使ってみるとよさそうだ。

 夜景も両者共にきれいに撮影できる。iPhoneの方が夜景モードの露光時間が短くよりサクサク撮影できたが、細かいディテールの処理やフレアやゴーストの少ないのはPixelだと感じた。

 望遠カメラの性能は、4800万画素の望遠カメラを備えるPixel 9 Proがハードウェア的には優位だ。iPhoneも光学5倍望遠を備えるので10倍くらいまでは比較的きれいだが、それ以降の倍率はPixelの方が一枚上手だ。

 超広角カメラは両者ともに優秀だ。iPhoneも基本的なスペックを向上させてきたので、Pixelと比較してもそん色ないレベルになった。マクロ撮影性能も超広角カメラを用いる仕様だが、明かりを確保できる環境であればきれいに撮影できる。

●AI機能の見せ方ではPixelがリード、iPhoneはアップデート次第か

 AI機能は両者とも力を入れている。Pixel 9 ProはGemini AIを用いた機能が利用できる。Googleサービスと連携したAI機能なのでカバー範囲は自社サービスが中心となる。GmailやWebサイトの文章の要約や翻訳、Web以外にもYouTubeやGoogle マップなどをはじめとした自社サービス内の情報も引用できる。

 このあたりは、スマートフォンで必要とされているサービスの大半をGoogleが提供できているからこそできる強みだ。一方で、他社アプリとの連携はまだできていないので、ここが充実してくればより魅力的な機能に仕上がるはずだ。

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