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「iPhone 16 Pro」と「Pixel 9 Pro」をガチンコ比較 カメラやAIはPixel優位だが、長く使うならiPhoneを選ぶ

ITmedia Mobile / 2024年10月28日 12時2分

 ゲームをはじめとした高いパフォーマンスを必要とする場合はiPhoneの方がよさそうだ。iPhone 16 Proに搭載されるApple A18 Proは現時点で登場しているスマホ向けプロセッサの中でもかなり高い性能を有しており、性能面の不満は少ないはずだ。

 今後のアップデートでApple Intelligenceに対応すれば、AIスマホとしての伸び代も期待できる。外部アプリへの対応次第では、後発商品として競合商品との差別化も図れると考える。

 Pixel 9 Proは直感的な画像編集、Geminiを便利に使えるGoogleサービスを主に使っている人におすすめだ。画像編集や動画編集を手軽に行えるので、そのような意味ではクリエイターを目指す方にも向いている。

 Pixelの画像編集機能といえば消しゴムマジックや編集マジックがあるが、これらは他のスマートフォンでも利用できるようになった。一方で「ブレ補正」「ズーム画質向上」といった依然としてPixel限定の機能も多い。音声消しゴムマジックも非常に便利だ。

 基本的な性能はiPhoneには劣るのでゲームには向かないが、だからといって大きく劣るわけではない。ゲームなどを遊ばずに普通に使う分には不満も少ない機種だ。

 最後に両者の価格(税込み)はiPhone 16 Proが128GBで15万9800円、Pixel 9 Proは128GBモデルが15万9900円だ。この差は通信キャリア向けもおおむね共通しており、価格はほぼ変わらない設定と考えてよい。

 一方でPixelの方が下取り価格の優遇やGoogleのAI「Gemini Advanced」サービスを含む機能の半年間無料特典が付属するため、お得感は強い。早期購入者は3万2100円相当のストアクレジットも付与されているので(現在は終了)、実質価格は12万円台後半という見方もできる。お得なのはPixel 9 Proだろう。

 今回はiPhone Proシリーズの価格帯にPixelが歩み寄ってきた構図となった。どちらを選ぶかといわれると悩ましいところだが、筆者はiPhoneを選択したい。PixelはいくらAI性能を高めたといえ、基本性能は同世代、同価格帯のAndroidスマートフォンに比べると劣る。アップデートは長期でサポートしてくれるとはいえ、4年後、5年後と経過したときに「性能不足で厳しい」と感じてくる場面も出てくるのではないかと考える。

 iPhoneの方が性能面で陳腐化しにくく、アプリも高度な最適化で古い機種でも比較的快適に使える。長く使うのなら、筆者はiPhone 16 Proを選択したい。

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