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「iPhone 16 Pro」と「Pixel 9 Pro」をガチンコ比較 カメラやAIはPixel優位だが、長く使うならiPhoneを選ぶ

ITmedia Mobile / 2024年10月28日 12時2分

 これ以外にも、ボイスレコーダーの文字起こしや翻訳などはオンデバイス(オフライン)でも利用できるようになっている。現状、日本語の文字起こしについてはPixelがトップレベルの精度を誇っており、筆者も取材などで活用している。

 Pixelでは目玉の「一緒に写る」などをはじめとしたAIを用いた写真撮影機能。編集マジックといった画像編集機能が利用できる。今作では生成AIを用いたズーム画質向上機能が利用できるなど、さらに画像編集機能に磨きがかかった。

 iPhone 16 ProはAI機能としてApple Intelligenceが利用できる予定だが、英語向けもまだβ版、日本語には2025年以降の対応としており、まだ一般には利用できる状態にない。機能としてはPixelでやろうとしていることを、より直感的なインタフェースと共に実装しようとしている。

 また、Apple Intelligenceの機能は外部アプリにも組み込むことができるため、今後は対応するアプリが多く登場すると考える。Appleもアプリベンダー向けに開発SDKを提供するなど、着々とAI対応への準備が進められている。

 iPhone 16シリーズにて新規で備わるカメラコントロールボタンもAI機能を簡単に呼び出したり、画像検索機能として利用したりできる。今後のアップデート次第で「カメラコントロールの評価」は変わってきそうだ。

 衛星通信を用いた緊急SOSについては、iPhoneは日本でも利用できるようになった。一方、Pixelについては今作のPixel 9シリーズで対応したものの、現時点では米国でしか利用できない。

 ソフトウェアのアップデート期間については、Appleは非公開だが、最新のiOS 18が2017年発売の「iPhone XR」が対象となっていることを考えると、iPhone 16シリーズも7年は最新OSを利用できると考えるのが自然だ。Pixel 9 Proは7年間のOSアップデートを公表しているため、長期間安心して利用できる。そのため、「長く使う」という意味では両者共通の強みといえる。

●基本性能のiPhone、AI機能を活用するPixel 長く使うなら性能で陳腐化しにくいiPhoneか

 iPhone 16 ProとPixel 9 Proの両機種を比較してみると、高度なアプリの最適化によって高い性能を発揮できるiPhone、Googleサービスとの高い親和性、AI処理を売りにするPixelという形でそれぞれに強みがあることを感じた。

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