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シャープの「AQUOS R9 pro」は“カメラを超える”スマホ 3眼カメラやシャッターキーの意図、19万円台でも投入する意義とは?

ITmedia Mobile / 2024年10月31日 6時5分

・超広角カメラ……有効約5030万画素、F2.2レンズ、焦点距離13mm相当、1/2.5型センサー

・望遠カメラ……有効約5030万画素、F2.6レンズ、焦点距離65mm相当、1/1.56型センサー、光学式手ブレ補正対応

 今井氏は3眼にした意図について「望遠と(超)広角を付けて、あらゆるシーンで楽しんでいただきたい。そういう思いで3眼にしている」と話す。

 これまでのAQUOS Rシリーズは、0.7~6倍といったズーム域を1つのカメラが担っていた。初期状態では1倍のカメラが起動するが、0.7倍の超広角が本来のスタート地点になる。いうなれば、センサーサイズの大きな超広角カメラを1つ備えていたので、1倍だとデジタルズーム扱いになり、1型センサーをフルに生かせていなかった。

 そこで今回、超広角と広角のカメラを分けることで、「標準域で1型(1/0.98型)を全て使えるようになる。標準(広角)の1倍で撮ったときの画質が大きく変わる」と小林氏は話す。光学式手ブレ補正に対応したことも進化したポイントだ。

 加えて、注目したいのが望遠カメラだ。ハイエンドスマホで望遠カメラ自体は珍しいものではないが、AQUOS R9 proの望遠カメラは1/1.56型という大きいセンサーを備えており、光学式手ブレ補正にも対応する。望遠の65mmという焦点距離は人物撮影をする際、自然に見る視野とほぼ同じことから、ライカが推奨するものだという。ポートレート撮影に適しており、広角レンズで見られる顔の変形やゆがみがなく、背景をぼかす望遠効果も得られる。

 この望遠カメラは、他にライカカメラを搭載したスマートフォンとの差別化にもなる、と通信業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部 課長の清水寛幸氏は話す。ただし光学ズームは2.8倍まで。デジタルズームを活用すれば20倍までのズームは可能だが、高解像処理によって2.8倍以降のズームでどこまでキレイに撮影できるかは気になるところだ。

 超広角カメラでは122度の画角で撮影でき、マクロ撮影にも対応する。

 画像や映像の処理にAIを活用しているのも特徴だ。光源を測定することでホワイトバランスの精度を上げる「14chスペクトルセンサー」をAQUOS R8 proに搭載したが、AQUOS R9 proではAIが被写体と周辺の光を分析することで、難しい光源下でも正確なホワイトバランスで撮影できるという。

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