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シャープの「AQUOS R9 pro」は“カメラを超える”スマホ 3眼カメラやシャッターキーの意図、19万円台でも投入する意義とは?

ITmedia Mobile / 2024年10月31日 6時5分

 なお、ケースを装着せず、アタッチメントだけでもレンズフィルターは付けられる。清水氏は「本体でレンズフィルターを付けられるので、(カメラキットのような)アクセサリーがなくても撮影体験を楽しめる」とアピールする。

 AQUOS R9 proの発売に合わせ、シャープはショルダーストラップが付属した純正ケースも用意する。ショルダーストラップを肩に掛けておけば、さっとスマホを取り出して撮影できるので、シャッターキーと合わせて、「いつでも素早く撮影」の体験価値が向上するだろう。

●プロセッサはSnapdragon 8s Gen 3を搭載 ディスプレイが大きく高解像度に

 こうしたカメラの性能を最大限発揮できるよう、パフォーマンスにもこだわった。プロセッサにはSnapdragon 8s Gen 3を採用し、メインメモリは12GBを確保している。くしくも、10月下旬に米国でSnapdragonの次期プロセッサ「Snapdragon 8 Elite」が発表されたばかりだが、こちらの搭載は見送られた。

 プロセッサの選定について通信事業本部 パーソナル通信事業部 事業部長の中江優晃氏は「AQUOS R9 proを開発するにあたり、性能と省電力、コストとのバランスを重視している。そこを検討する上で今回の選択が一番正しいと思っている」、清水氏は「Snapdragon 8s Gen 3は、カメラのISPはSnapdragon 8 Gen 3と同等の性能を持っている。カメラのフラグシップモデルとしては最適」とコメントする。AQUOS R9 proはオープンマーケット向けモデルで19万円台前半(税込み)を予定しているが、Snapdragon 8 Eliteを搭載するとなると、さらに高額になることが予想されるため、うまくバランスさせた。

 ディスプレイは大きく、より高解像度になった。AQUOS R9 proの6.7型は、AQUOS R8 proの6.6型、AQUOS R9の6.5型よりも大きい。解像度はAQUOS R8 proのワイドUXGA(1260×2730ピクセル)からQuad HD+(1440×3120ピクセル)に向上した。これは「撮影した写真をより高解像度なきれいな状態で見てほしい」(清水氏)という思いがあるため。ただし、ディスプレイの解像度が高くなるほど消費電力が増すため、初期状態ではフルHD+(1080×2340ピクセル)に固定されている。

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