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Nothingに聞く、着せ替えスマホ「CMF Phone 1」の正体 4万円台やおサイフケータイなしの意図は?

ITmedia Mobile / 2024年11月21日 10時5分

 インドはスマートフォンの領域だと、恐らく他の国と比べて最も成長率の高い国です。ネットワークの整備とかも含めて、他の先進国と比べると後発なので、スマートフォンの普及自体もまだ伸びしろがあります。一方で、インドの方々はテクノロジーだけでなく、デザイン、値段にも非常に敏感です。それが、われわれの狙っているところとうまくマッチしたと感じます。

―― デザインの嗜好(しこう)性はインドと日本とで異なりますか。

黒住氏 インドと日本は物に対するこだわりが似ていますが、デザインの嗜好性や方向性は若干異なる部分かと。製品の色、ディスプレイの色の調整なども異なるので、その辺はいいバランスを取っています。

●価格高騰が当たり前の中、低価格を実現できた理由 なぜおサイフケータイはないのか

―― 日本市場においてCMF Phone 1を低価格で提供した理由を教えてください。

黒住氏 そもそもそのわれわれのラインアップには、CMF Phone 1の1つ上に当たるPhone (2a)があります。そのロワーバージョン、つまり安いコンフィギュレーションのもので、価格が4万9800円です。今回、IIJが販売する低いバージョン(CMF Phone 1)は4万円を切る3万9800円です。IIJのモデルはイヤフォンとスマートフォンのセット販売ですから、価格帯としてはプライスバンド(※複数の商品をセットで販売し、個別で販売するよりも安くすること)と見ています。

 そこからスタートでメモリが増えたら、4万4800円、5万4800円になって……というように、ステップアップしていきます。ただ、全ての面でトップ・オブ・ザ・トップのパフォーマンスを出そうとしているわけではなく、その価格帯において適切なパフォーマンスを出せるものを目指しています。

 昨今は定価が10~15万円以上のスマートフォンが当たり前になってきています。しかも乗り換えをしなければ、なかなか割引を受けづらいという現状もあります。われわれは、ユーザーさんが出せるであろう価格帯が、4万円前後とか5万円前後とか6万円前後とかになってくる、とイメージしています。その中で適切なパフォーマンスになるようにしていきたいとも考えています。

 製品を作るときに為替で価格が一気に変わることもありますが、われわれとしても日本は非常に重要な市場なので、手ごろ感みたいなものを考えたときにはこういうものだよ、というものを含めてインプットをかけていき、そこで今当たっているのが3万9800円のラインと、4万9800円のラインではないでしょうか。

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