1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

Nothingに聞く、着せ替えスマホ「CMF Phone 1」の正体 4万円台やおサイフケータイなしの意図は?

ITmedia Mobile / 2024年11月21日 10時5分

―― CMF Phone 1は海外よりも若干高いのでしょうか。

黒住氏 もちろん為替の影響は受けています。Phone (2a)ですとわれわれの製品としては初めておサイフケータイ(モバイルFeliCa)に対応しましたから、その部分はアディショナル(追加コスト)になっています。

 あとは日本市場のネットワークとのインターオペラビリティテスト(キャリアネットワークと端末の相互接続性に関する試験)が負担になっていて、本来ならばもう少し価格を上げてもいいのかなと思いつつも、そこはわれわれがぐっと我慢しつつも、適正な価格で提供しています。

―― CMF Phone 1で日本市場向けにカスタマイズした点はあるのでしょうか。

黒住氏 CMF Phone 1における日本市場向けのカスタマイズといえるのは、ネットワークの適合性をできる限り担保しているところです。ただ、NTTドコモやKDDIのメインバンドは対応できていないので、その辺はIIJとも話しています。

―― なぜCMF Phone 1にはおサイフケータイがないのでしょうか。

 IIJとの話が進む中、2台目として買う人が多いということが見えてきました。MVNOだからそうなりがちなのだと思います。2台(両方)でおサイフケータイを使う人はどれだけいるのだろうか? と考えると、CMF Phone 1がおサイフケータイに対応していないことはあまり問題ないのかなと思います。

●取材を終えて:Nothingのキャリア進出にも期待

 ボディーの内部の一部が見える透明パネルを採用したPhone (2a)や、ボディーの一部を着せ替えできるCMF Phone 1と、デザイン性で個性を出しながらも、手の届きやすい価格帯で日本市場を攻めるNothing。今回のインタビューではNothingが日本市場で独自の切り口で攻めるにあたり、製品にどのようなニーズがあり、製品のコンセプトやニーズを踏まえて製品設計や価格設定を行っていることがうかがえた。

 かつてソニーモバイル(現ソニー)のスマートフォン「Xperia」の開発やオーディオ製品の企画に従事し、ソフトバンクや楽天モバイルにも関わるなど、モバイル業界で長年の経験を持つ黒住氏だからこそ、過去の知見をNothingに生かしやい面もありそうだ。スマートフォンとオーディオという別カテゴリーの製品を同時発表し、IIJではセット売りする点は黒住氏ならではの手腕にも見える。こうした戦略は今後、Nothingのキャリア進出へつながるのか、製品だけでなく販路拡大も興味深い。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください