QualcommのSnapdragonはどこへ向かうのか 鍵を握る「車載システム」への領域拡大
ITmedia Mobile / 2024年12月14日 6時5分
モバイルを含むこうした最先端テクノロジーの世界で難しいのは、トレンドの変化が非常に早いことだ。AIが顕著だが、ほんの2年ほど前までここまで生成AIがメジャーになると考えていた人は多くなかったと思われる。一方で半導体チップを開発して製品メーカーに提供するQualcommのような会社は、開発スタートから製品流通までのリードタイムに加え、当該の製品が購入後数年間は問題なく使えるよう、プロジェクト開始時点で5~7年先のトレンド読む必要がある。つまり、製品のコアとなるSoCを開発するメーカーは、その時点で業界のリーダーとなる可能性を秘めていることになる。
モバイルとPCを中心に活動領域を広げてきたQualcommだが、近年の同社はXR系のデバイスの他、産業分野でのIoT、そして車載コンピュータなど、“垂直領域”などと表現されるB2Bの特定分野への浸透を始めている。通信技術を持ったSoCの開発という基本のノウハウは持っているものの、こうした垂直分野での個々のメーカーやベンダーが異なるノウハウやニーズを持っており、それに合わせて製品を最適化する必要がある。2024年のSnapdragon Summitのステージに登壇した米Qualcommプレジデント兼CEOのCristiano Amon氏は、当初の予定時間を大幅にオーバーする形でQualcomm自身が大きな変革期にあることを熱烈にアピールしている。
「Qualcommは変革の途上にある。今回(2024年)のSnapdragon Summitは通算9回目になり、来年は10周年を迎えることになる。Qualcommが企業として変化するにつれ、Snapdragonもまた変化、そして進化していく。皆さんがご存じのように、Qualcommは常にワイヤレス業界の進化をリードしてきた企業であり、この分野に最も重点を置いているワイヤレス企業だった。もちろんワイヤレスの分野を手放すつもりはないが、一方でその変化を受け入れることは歓迎している。Qualcommはいま新しいAIプロセッシングの時代に向けたコネクティッドコンピューティングの世界に注力する企業であり、Snapdragonもまたモバイルの世界のみならず、他の全ての業界でイノベーションを起こすべく進化し続けている」(Amon氏)
●インフォテインメント(IVI)からADASによる運転制御への進出
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