ドコモとモトローラが18年ぶりにタッグを組んだワケ シェア急拡大で2025年度は“2倍成長”を狙う
ITmedia Mobile / 2024年12月17日 11時57分
アセテートとは、木材パルプを主な原料とした繊維素材のこと。半合成繊維の一種で、植物由来のため、環境に優しいとされている。素材の特性上、大理石のような模様がつくが、その形状は1台ごとに異なったものとして出る。スマホのような工業製品では、全数のデザイン処理が均一になるのが一般的。この点は、どちらかといえば天然素材に近く、環境への配慮と同時に、“オンリーワン”の1台を持てる特別感の演出にも貢献している。
ドコモから発売されるため、ある意味当然ではあるが、5Gの対応バンドには4.5GHz帯(n79)も含まれている他、4Gは1.5GHz帯(Band 21)にも対応。オープンマーケット版のrazr 50やソフトバンク版のrazr 50sはどちらもこの2つの周波数帯を利用できなかったため、これもドコモ向けの特別仕様といっていいだろう。
機能的には、ベースとなっているrazr 50や50sとほぼ同じで、先に述べたようにアウトディスプレイが3.6型と大型なのが最大の特徴。4型で、ヒンジ付近にギリギリまでアウトディスプレイが広がった「razr 50 ultra」と比べるとやや小ぶりな印象だが、情報を確認するのはもちろん、アプリの操作も十分こなせる。
背面のメインカメラは光学式手ブレ補正対応の6400万画素。折りたたみというギミックを生かし、本体を置いたまま撮影したり、アウトディスプレイを使って自撮りしたりと、通常のスマホより撮影スタイルの幅が広いのも特徴だ。ステレオスピーカー搭載で、「Dolby Atmos」にも対応する。プロセッサはMediaTekの「Dimensity 7300X」を備え、ミッドレンジの上位モデルという位置つけの端末だ。
●懐かしのドコモ×モトローラだが、狙いは若年層の新規ユーザーか
ドコモとモトローラの歴史は古く、かつてはライバル的な存在でもあった。ドコモ(当時はNTT)の2Gケータイである「mova」は、モトローラの「MicroTAC」対抗として開発された端末。黒船として上陸したモトローラに触発されたNTTや同社に端末を納入するメーカーが、総力を挙げて端末の小型化を進めてきた経緯がある。一方で、2003年に国際ローミングサービスの「WORLD WING」を開始した際には、当時、ドコモ端末が対応していなかった第2世代の通信方式・GSMを利用できる端末として、モトローラの「V66」を貸し出していた。
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