1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

シャープに聞く「AQUOS sense9」の進化と「AQUOS R9 pro」を作ったワケ 根底に“AQUOS R9の刷新”あり

ITmedia Mobile / 2024年12月24日 16時33分

 ディスプレイは、今までも1Hzから90Hzの可変リフレッシュレートをやっていましたが、その最大値を120Hzとハイエンド並みに上げています。また、明るさもピーク輝度が2000ニトになり、日差しの下でも明るく見えるようになりました。

【訂正:2024年12月25日15時50分 初出時、AQUOS sense9の輝度に誤りがありました。おわびして訂正いたします。】

 発表後、唯一ご指摘をいただているのは、3.5mmのイヤフォンジャック(がなくなったこと)です。もちろん、ニーズがあることは理解しつつも、ワイヤレスイヤフォンに移行している方が多く、端末のスペースなども総合的に考え、今回は省くことになりました。

―― デザインが大きく変わったように見えますが、中身も総入れ替えぐらいになっていますね。

清水氏 ごっそり変わっています。共通点はメインカメラぐらいではないでしょうか。

中江氏 デザインを変えるタイミングだったので、(過去モデルとの)基板の共通化ができない状態でした。そういう意味だと、変えられるタイミングだったということです。

―― 細かい話ですが、バイブレーションも振動が細かなものに変わっています。内部構造を見直す過程で、ここも入れ替えたのでしょうか。

清水氏 以前のバイブは、バインバインと大きく動くのがイマイチと言われていましたが、このクラスでも使い勝手を追求することにしました。

中江氏 ここはチャレンジせざるを得ない部分でした。バイブでいうと、ハードウェアの入れ替えに合わせて、ソフトウェアのチューニングも頑張っています。企画メンバーや開発メンバーが集まり、何パターンものセッティングを変えた実機を並べて、検討しました。感覚だけでなく、どのぐらいで勢いを上げて、どのぐらいでブレーキをかけたらいいのかということを数値的に分析し、味付けを変えたものを触ってどれがいいのかを決めていきました。

●ハイエンドモデルで培ったライカ画質のノウハウが生かされている

―― ここまで変えている一方で、オープンマーケット版は6万円を切っています(メモリ6GB/ストレージ128GBモデルの場合)。コスト的には大丈夫だったのでしょうか。

清水氏 確かに部品によってはお値段が上がっているところもありますが、そこは弊社の技術陣も頑張りました。工夫したのが他モデルとの共通化で、そこがうまくいっています。例えば、メインの広角カメラに関しては「AQUOS R9」と共通化されていますし、超広角カメラに関してはAQUOS R9だけでなくAQUOS R9 proまで全て同じものになります。ボリュームを出せると費用面や調達面で有利になるため、そういった工夫でコストダウンを図っています。もちろん、SoCが違うので画質は完全に同じになるわけではないのですが。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください