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シャープに聞く「AQUOS sense9」の進化と「AQUOS R9 pro」を作ったワケ 根底に“AQUOS R9の刷新”あり

ITmedia Mobile / 2024年12月24日 16時33分

清水氏 デザイン刷新後は、どういうシーンで使うのかというところから逆算して、形状やカラーを考えるアプローチを取っています。今までは、物自体がかっこいいか、きれいかというやり方でしたが、これだったら家具などのインテリアと合うか、ソファなどのファブリックと合うかということを考えています。

 中江がファッションと申し上げましたが、AQUOS sense9は、どういう複数の方が選ぶのかというところも強く意識しました。ブルーであればジーンズやチノパンに無地のシャツ、もっと落ち着いたスーツのような服装であればベーシックなカラーというように、デザイナーが工夫しています。

―― ケースとも組み合わせられるようになっているんですよね。

清水氏 どの色にどの色のケースを組み合わせてもいいよう、バランスを考えて作っています。私が今手に持っている端末はブルーにグリーンのケースを着けていますが、この組み合わせもカメラ部分との相性がいいですよね。

―― なるほど。ここでバイカラーが生きてくるわけですね。

清水氏 はい。これまでは、カメラ部分が全て黒でした。コスト面ではそちらの方が有利ではありますが、そこにあえて色をつけることでこういった楽しみ方が生まれます。

―― 形状が丸みを帯びているところも、ユーザー層や使い方に合わせたのでしょうか。

清水氏 その通りです。よりカジュアルな使い方で、スマホにどっぷりつかっているわけではないお客さまをイメージしています。よりリアルな日常生活の中で、サッと出せて取り回しがしやすいことが求められるので、サイズも6.1型と今どきのスマホとして小さくなっています。角も丸くして、カバンから取り出す際に引っ掛かりにくい。ディスプレイとの兼ね合いもありますが、そういった考え方でよりカジュアルにしています。

―― 手当たりもいいですね。

中江氏 AQUOS sense9は手のひらサイズなので、特にそう感じるかもしれないですね。この辺は、コンセプトに合わせています。

清水氏 デザイントレンドもありますが、丸みを帯びさせようとすると内部に少し遊びが必要になるので、スペック上の数字との戦いになります。さらに限界まで電池容量を増やして9mmなり8.9mmなりに抑えたいとなると、ピチピチの形状になってしまいます。ここは毎回せめぎ合いにもなります。これは私の予想ですが、どのメーカーも同じように考え、最近はスペックを取ることの方が多いのではないでしょうか。

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