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シャープに聞く「AQUOS sense9」の進化と「AQUOS R9 pro」を作ったワケ 根底に“AQUOS R9の刷新”あり

ITmedia Mobile / 2024年12月24日 16時33分

―― そんなAQUOS sense9ですが、発売してからの売れ行きはいかがですか。

中江氏 まだこれからのところもありますが、KDDIさん(の店頭)が販売先に入ったこともあり、初速はAQUOS sense8比で約1.5倍に伸びています。

清水氏 AQUOS sense8は、auがオンラインストアだけだったことや、販路でいうとソフトバンクの取り扱いがなかったこともあります。ソフトバンクは「AQUOS sense7」のときも、「AQUOS sense7 plus」だったので、無印のsenseを販売するのは「AQUOS sense5G」以来になります。

●AQUOS R9 proは「本当にカメラを作った」といえるインパクトを追求

―― 同時に発表されたAQUOS R9 proにも驚きました。AQUOS R9のときになかったので、今年(2024年)はてっきり見送ったのかと思っていました。デザインも機能も振り切っていますね。

中江氏 本当に振り切った感じにしました。勇気がいる決断ではありましたが、「本当にカメラを作った」と言われるぐらいのインパクトを突き詰めていったら、この形になりました。

清水氏 20万円ぐらいのスマホを誰が買うのか、ということもあります。これができたのはAQUOS R9の存在も大きく、ハイエンドの要素を持ったいわゆる普通のハイエンドスマホがあったので、その上の20万円のものはもっと振り切ることができました。スマホの可能性を先に進めるのが、フラグシップモデルの役割です。では、その次は何かというときに、今までやってきた1型センサーの資産を掛け合わせてカメラ超えを目指しました。デザインした三宅(一成)さんには、カメラコンセプトで提案をお願いしますと言ったところ、この形が出てきました。

中江氏 カメラリングの部分は、もっとスマホっぽくボカしたデザイン案もありました。ただ、それだと箱を開けた瞬間の驚きがない。一番のフラグシップは、「おっ」と思われる驚きが重要な要素だと思っているので、こちらに決まりました。

―― 競合だと、Xiaomiも「Xiaomi 14 Ultra」がカメラ風のデザインでした。発売タイミング的に見て、偶然重なってしまったのだと思いますが、やはりカメラ重視だとこうなるのでしょうか。

清水氏 デザイン上、横持ちが正解というのがパッと見で分かります。細かいところだとロゴの向きもそうですし、AQUOS R9 proは背面の左側面にデジタルカメラっぽい余白もあります。縦にすると左右非対称になるので、そちらを上にして横持ちするということが分かります。このパーツも、途中までアルミでパネルを作っているので段差ができ、内部構造的には難しくなるのですが、それをあえて加工しています。

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