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新しいPixelやiPhoneは“売れていない”? 店員が語るその理由

ITmedia Mobile / 2025年1月22日 12時5分

 (携帯電話端末は)売れていないことはありません。しかし、「売れてる!」と大きく実感できるほどではないことも確かです。 新モデルでも人気のあるものは、発売直後のタイミングで指名買いをするお客さまもいます。ただ、昔と比べると指名買いは確実に少なくなりました。TVやネットで新モデルの登場を知って、出かけたついでにふらっと触りに来るお客さまもいるんですが、肌感覚では店まで来て触るお客さまは半減したように感じます

 指名買いを除くと、見て触って買おうというお客さまは減ったように感じます。新モデルが発売されたタイミングだと、以前は「在庫あり」が強い訴求になっていたんですが、最近は「在庫あり」もあまり刺さらなくなってきました。 機種やカラー、ストレージ容量など、人気/不人気の理由はいろいろありますが、新しい機種が出たことを知ってやってきたお客さまが、「予定外だけど、今日買い替えてしまおう」という行動をしなくなったので、結果的に売り場で「売れていない」ように見えるようになったことは確かですね。

 台数ベースで見ると、機種によってはもちろん売れています。(売り場の)見かけ以上に数は出ています。 でも、以前のように「新機種が出るから、今月は忙しくなるぞ!」とか「新機種も出たし、これから年度末までは売りまくるだけ」という雰囲気にはならないですね。良くも悪くも、落ち着いているように思えます。

 店頭の様子とは裏腹に、端末は着実に売れているが、「売れているか?」と聞かれると微妙な情勢――総じて、そのような状況にあるようだ。

 しかし、なぜ実態と見た目(あるいは現場の感触)に乖離(かいり)が生じてしまっているのだろうか。

●売れ行きが“微妙”なのはなぜ?

 続いて、「売れていない」という実感(肌感覚)の根拠をもう少し踏み込んで聞いてみた。

 さっきも言った通りで、「指名買い」と「ふらっと見に来る」というお客さまは減ってしまっています。ただ、ここ数年は指名買いの台数はおおむね横ばいで、それほど減っていません。 問題はふらっと見に来るお客さまです。このようなお客さまは、発売日やその直後の週末を過ぎるてしまうと「在庫があるなら買おう」とはならなくなりました。その場で買えるなら買う、というお客さまが本当にいなくなったのです。

 売れていない理由を求めると、やっぱり「端末価格」でしょうね。  最近であれば、話題姓のある新モデルは10万円超が当たり前です。今使っている機種が「3~4年前の上位モデル」だとすると、その系譜を受け継ぐモデルを買おうとすると15万円超で、場合によっては20万円を超えてしまうこともあります。「ダウングレード」は避けたいという心理ゆえに、買い換えを見送ってしまうお客さまが多いのです。 最近では、手頃な価格で良い性能のスマホも増えました。私も「こちらの機種ならお手頃です」と勧めることも多いのですが、実はその「性能が良い」は3~4年前の上位モデルと同等か、少し上くらいだったりします。お客さまから「あまり性能が変わらないなら、買い換えなくてもいいよね」と言われて、私も個人的に「そりゃそうですよね」と思ってしまうこともあります。

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