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新しいPixelやiPhoneは“売れていない”? 店員が語るその理由

ITmedia Mobile / 2025年1月22日 12時5分

 加えて、販売プログラムを考慮に入れなければキャリアを通さない方が安く買えることも、広く知られるようになってきている。このことも、店頭での購入意欲を“そぐ”一因となっているようにも思える。

●それでも客は「新機種を選びたい」

 ある店員は、以下のようにも語っていた。

 昔はハイエンド機種がタダ同然で買えていました。だからこそ、買い替え前の機種が良いモノだったら、次も良いモノを選びたいと思うのが普通です。「0円」が「15万円」はもちろんですが、「10万円」が「15万円」になるのも心理的インパクトは大きく、買い換えをためらってしまうのは当然です。 電気通信事業法が改正され、端末の値引きが制限されるようになってから数年たちますが、やはり今もお客さまからは「以前なら安く買えたのに」と言われます。法改正と端末価格の高騰が重なって、「安くはないけど高くもない」という感じで買えた時期があまりにも短く、結果的に端末が余計に高く感じて、新機種に興味はあっても買えないということで、店に足が向かないお客さまもいるのかもしれませんね。

 ここまでの話でもあった通り、新機種は売れていないわけではない。しかし、以前ならアーリーアダプター以下の客層も発売日の購入を望んでいたところ、端末の価格高騰がその意欲をそいでしまった――そんな状況が、売り場を一見すると「売れてないのでは?」と感じてしまう原因となっている。

 しかし、来店客が新機種に興味を示していないかというと、そうでもない。これまた端末の価格高騰が原因で、同じクラスのスマホに買い換えられなくなってしまっているのだ。以前ならキャンペーンで“後押し”もしやすかったのだが、今は法律やガイドラインの規制が厳しく、それも難しくなってしまった。

 「在庫あります!」「今なら買えます!」が、来店客の決めてにならないのが今の携帯電話市場の状況だ。

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