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ファーウェイがイヤフォン/スマートウォッチで存在感 異例の世界初公開、ローカライズの背景を読み解く

ITmedia Mobile / 2025年2月8日 10時53分

 日本では、法人向けにサービスを手掛ける企業のプラットフォームと連携。ファーウェイのスマートウォッチを業務に取り入れている企業は、300社を超えているという。発表会ではGREEN FUNDINGで先行販売されていたWATCH D2が正式販売されることも明かされたが、これもパートナーのプラットフォームに取り入れられていく。

 健康見守システムを手掛け、ゴルフ場でのキャディ業務や運行業務にファーウェイのスマートウォッチを活用しているというテクノクラフトの執行役員 松葉健一氏は、「WATCH D2を追加し、血圧や心電図を用いた新たなソリューションを展開することを考えている」と語る。

 また、ドライバー向けの健康・安全管理ソリューションや製造業、倉庫業などの現場作業員向けの安全・業務管理ソリューションを展開するenstemの代表取締役社長 山本寛大氏もHUAWEI WATCH D2を活用していく計画を明かした。一例を挙げると、乗車管理では「乗車前の問題や熱中症、眠気、ヒヤリハットの兆候を検知して、アラートを出すことができる。WATCH D2が活躍できる場所になるのではないか」という。

●管理医療機器認定を取得し日本展開を加速、ドラッグストアでの販売も

 これらが可能になったのは、WATCH D2が、自動電子血圧計として厚生労働省の管理医療機器認定を受けているからだ。さらに、同モデルは2024年12月にプログラム医療機器の承認も得て、心電図測定機能(ECG)にも対応した。医療機器として日本の基準をしっかり満たすことで、一般販売に加え、法人展開もしやすくなっているといえる。

 日本で医療機器としてのお墨付きを得たことは、コンシューマー市場での強い売りになっていることもうかがえる。先行販売したGREEN FUNDINGでは、3199人が支援(購入)し、その総額は1億6000万円にのぼった。最近では、製品化というより、市場でどの程度受け入れられるかを試すために企業がクラウドファンディングで先行販売するケースも多いが、WATCH D2はその成功事例だ。

 WATCH D2は現在、予約を受け付けており、販売は2月13日に開始される予定だが、面白いのはその販路にもある。同製品もスマートウォッチとして、通常通り家電量販店やAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECで販売されるが、通常と異なるのは、ここに調剤薬局やドラッグストアも名を連ねていることだ。

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