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スマホだけじゃない、家電メーカーとして攻勢をかけるシャオミ 新製品に見る、日本市場の“攻め方”

ITmedia NEWS / 2024年10月24日 14時24分

 純正充電器もそれなりにデカいのだが、昨今では窒化ガリウム(GaN)の採用で、USB Type-C小型充電器でも120W対応のものが数多く登場している。スマホの急速充電対応がヒキになる下地は、次第に整いつつある。

 Ultra 14はさすがに買えない値段だったが、14T Proはトータルで見ればかなり魅力的な端末であることは間違いない。AndroidではGoogle Pixel 7シリーズが2022年ごろから強力な価格攻勢でシェアを伸ばしたことは記憶に新しいが、14T Proがオープンマーケット市場で実勢価格10万円を切るようであれば、シェアを大きく伸ばせる可能性がある。Xiaomiとしては、スマートフォンの次のトレンド、「折り畳みの一般化」に突入する前に、日本でもハイブランドとしての足場を固めておきたいはずだ。

●意外に少ない100インチテレビ

 スマートフォン以外の製品で驚きを以て受け止められたのが、100インチの4Kスマートテレビ「Xiaomi TV Max 100 2025」である。

 ポイントは3つある。1つは、100インチというサイズのテレビは、日本国内には意外に少なく、手薄な部分という事だ。本体サイズは横幅が2m30cm、高さ1m30cmぐらいになるので、日本の家庭にはそうそう置き場所がないサイズということもある。

 この100インチというサイズが大画面の象徴なのは、テレビの大画面化による競争が激しかった06年のCESで、パナソニック、サムスン、LGエレクトロニクスが一斉に100インチ越えのプラズマテレビを発表したのが発端である。ただし解像度はフルHDであった。

 筆者も当時現場で現物を見ており、貸し出し機もありますよと言われたのだが、サイズも重量も相当あり、室内では角が曲がれないので、搬入はリビングの窓を外してそこから真っすぐ搬入するしかないという事であった。まあ、一般家庭ではあり得ないサイズなわけだ。

 現在販売されている100インチ前後のテレビは当然4Kだが、低価格のものではゲオ、オリオン、TCL、ハイセンスといったメーカーが出している。それでも40万円~80万円台である。ハイエンドになればLGエレクトロニクスやTVS REGZAに製品があるが、こちらは100万円~400万円台となる。そこにXiaomiは、30万円以下という価格で参入してきた。すでに定価ベースで最安である。

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