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マケイン×豊橋市 “超絶コラボ”実現の舞台裏 作品と地元をつないだキーパーソンたちに聞く【後編】

ITmedia NEWS / 2024年10月25日 12時3分

 今回のスタンプは、アニメの版権そのものではなく、地元のイラストレーターの方にデフォルメキャラを描き起こしてもらい、そのお店や場所のイメージをあしらったりしているものですから、とても細かなところまでアニプレックスさんには監修をいただいています。とにかくはじめてのことなので、いろいろな苦労はありましたね。

――アニメをきっかけとした観光が生まれ、観光業というわけではない地元の事業者や関係者が、自分たちにも恩恵がある、ということを実感し「自分たちでもやろう/続けよう」ということになると良いですね

藤沢:今回の「豊橋まちあるきスタンプ」もそのきっかけになればと思っています。アニメ人気は世界でも強いですからインバウンドにも期待したいですね。そしてマケインを成功事例として、ほかの作品のロケも起点として観光化による街おこしにつなげていきたいと思います。

●鉄道・駅を超えて拡がる「推し旅」

 コンテンツツーリズムにおいて、ファンを現地に運ぶ交通機関が重要であることはよく知られるようになった。鉄道会社での取り組みは「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(2011)を起点とした秩父を舞台とした西武鉄道の事例(※)が注目されることが多いのだが、マケイン×豊橋でJR東海が果たした役割は送客にとどまらない。

※秩父市を事務局として秩父観光協会、秩父鉄道、西武鉄道、ちちぶ観光機構、秩父青年会議所、駿河台大学、ちっち倶楽部の8団体が参加して「秩父アニメツーリズム実行委員会」が2017年に設立され、秩父商工会議所が版権についての申請・支払をとりまとめている

 あくまでも自社事業の販促という名目ではあるが、作品の放送・配信直後では地域での負担や体制の構築が難しい版権対応を通じて、その盛り上がりを支えることにも一役買っている。最後に豊橋でも第3弾のコラボが行われている「推し旅」事業を推進する福井氏に話を聞いた。

――マケイン×豊橋のコラボでは「推し旅」が早い段階から重要な役割を果たしてきました。まずこの事業の概要や目的を教えてください

福井:21年秋のまだコロナ禍の影響が色濃く、観光需要が落ち込んでいたころにスタートした事業で、平たく言えば推し活を楽しみたいファンの皆さまに移動や旅といったキーワードを通じてサポートを提供しようというものです。マケインのようなアニメだけでなく、アーティストやアイドルのライブ、特定の地域とひも付いていない「モンハン」のようなゲーム、さらには動物園やテーマパークなどさまざまな業界の方々と一緒に沿線でモノづくりをしていこうということを行っています。

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