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マケイン×豊橋市 “超絶コラボ”実現の舞台裏 作品と地元をつないだキーパーソンたちに聞く【後編】

ITmedia NEWS / 2024年10月25日 12時3分

――その効果というのは現れてきているのでしょうか?

福井:われわれとしての直接の成功基準は新幹線の利用客数なのですが、コンテンツが展開された地元企業さんに利益がもたらされることがコンテンツタウン構想の観点からは重要だと考えています。モンハンコラボでは20を超える事業者の皆さまに参加頂いたのですが、数字は公表できませんが非常にたくさんのコラボ商品をモンハンファンの方々に購入いただいています。

――地域にゆかりのないコンテンツを展開した「モンハン」と、とてもゆかりのあるマケインが展開されるということになったわけですが、起点は23年3月の「マケイン総選挙」でしたね

福井:自分で言うのはアレですが、あれはファインプレーだったと自負しています(笑)。恐らくアニメ化が検討されていた時期だと思うのですが、まず22年の冬に小学館さんから私に「豊橋を舞台にした作品があるのだけれど何かできませんか」と連絡があったんです。作品のことや、SNSの熱量を調べたうえで「いまからJR東海として作品を応援します」と決断しました。その第一弾が総選挙で、いま振り返るとあの時点ではわれわれは全くもうからないイベントなんですよね。駅ビル(カルミア)で買い物をしたお客さんに投票を呼び掛けて、1位になったヒロイン(八奈見杏菜)の大きな広告をディスプレイでながしたわけですから(笑)。

 でも、この先行投資はいずれJR東海にも収益をもたらすことになる、と当時社内でプレゼンしました。実際、このイベントで私自身もコンテンツタウン実現の道筋がつかめたんです。まだモンハンコラボもはじまる前でしたが、地元の方々がこうやって作品を応援してくれるという機運が目に見える形になれば、コンテンツタウンが実現できると。だから、利益がでるものではないけれど、とにかくポスターを作って、カルミア以外の地元のお店やホテルの方々にもそれを貼ってもらうようお願いして回りました。

――このときの投票権は駅ビル「カルミア」での買い物が前提ですから、それ以外のお店には直接はメリットはない、にもかかわらず、ですね

福井:そうなんです。実際、門前払いされてしまったこともありました。でも、加藤さんはじめ市の方々、そして商工会議所の方々も協力してポスター掲示を進めていただけました。なにかすごい作品展開をJR東海が豊橋に持ってこようとしている、という期待や、マケインを街をあげて応援しようという機運の高まりを作ってもらえたのだと思っています

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