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今年はどんなデジカメが出てくる? 価格高騰の今だから期待したい“後継機”

ITmedia NEWS / 2025年1月4日 12時20分

 ちなみにX-T50は背面モニターがチルト式に戻ったという点で非常によいカメラである(個人の感想です)。

 フィルムシミュレーションダイヤルはX-M5でも採用した。

 ニコンもともと持っていた豊富な「ピクチャーコントロール」に加え、「カスタムピクチャーコントロール」や「イメージングレシピ」といった新機能を装備(Z6 IIIやZ50 II)。

 イメージングレシピはクラウドとの連携、カスタムピクチャーコントロールはPCで画作りを行う必要があるなど使い勝手はまだこれからという感じなのでまだ進化しそう。

 ソニーの「クリエイティブルック」も個性的な画作りをいくつか持っている。

 ニコンや富士フイルムは老舗のブランドだけあり、フィルム時代を彷彿とさせる表現が得意だし、ソニーやパナソニックは映像作品のルックからきた新しい表現が得意という印象だ。「画作り」で楽しむ、個性を出すという流れがきたのは面白い。

 というわけで、いち早くそれに取り組んだオリンパス(当時)のアートフィルターもイマドキっぽい画作りで仕切り直してPENと一緒に復活したらいいんじゃないかというのはさっきも書いたか。いやマジで今チャンスだと思うのだけどなあ。

 総括すると、ハイエンド機は積層型センサーやグローバルシャッター方式のセンサーが出てきたことで「デフォルトが電子シャッターになる」時代がやってきたので、あとはセンサーのコストが下がってミドルクラスにも広がるといいなあと思っている。エントリー機こそシンプルに、歪まない電子シャッターオンリーになるべきだと考えているのだけど難しいか。

 ユニークなのは画作りで遊ぶというトレンド。

 S9が代表的だけど、四角くて小さくて軽くていろんな画作りを楽しめるスナップ機ってのはまだくると思う。

 もしかしたら、コンパクトデジカメという形の復活もあるかもしれない。スマホ用に開発されたソニーの1型クラスのセンサーを搭載したコンパクトデジカメが出たらいいなあと思っているのだけど、難しいか。

 そうそう、ミドルクラスのスタンダード機の話がほぼ出なかったけど、ソニーの「α7 IV」の発売が21年12月だったので、製品サイクル的にそろそろだ。α9 IIIやα1 IIの操作系やAF回りがどこまで受け継がれるかに注目だ。被写体検出AFのオートは積んでくると思う。

 もう一つ、製品サイクル的に来るかもしれないのがキヤノン「EOS R6 Mark II」(22年12月発売)の後継機。こちらもEOS R5 Mark IIで搭載された技術がどこまで受け継がれるか。

 今年の注目はこのあたりか。

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