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“日本型ライドシェア”の実態とは ドライバーに聞く「ぶっちゃけ割に合う仕事?」

ITmedia NEWS / 2025年1月14日 15時26分

“日本型ライドシェア”の実態とは ドライバーに聞く「ぶっちゃけ割に合う仕事?」

 2024年4月から日本型ライドシェアが始まりました。今回は、東京においてTesla Model 3でライドシェアドライバーとして働いている山野晃弘さんを紹介します。ライドシェアの実際やModel 3での業務の様子などを取材しました。

 大前提として、最初にお断りしておくことがあります。山野さん自身、副業としてライドシェアに従事していることは事実です。

 しかし、ライドシェアを始めたのには別の目的もあります。山野さんの本業は、ゼップエンターテインメントという環境コンサルタント企業の代表取締役です。あるタクシー会社に太陽光パネルの設置を提案しにいった際、その会社の顧問として参画するように依頼を受けました。

 しかし、山野さん自身タクシー事業や業界に対する知識はありません。そこで、自身でライドシェアドライバーを経験することで、まずは現場の実情を知ろうと考えました。従って、一般的なライドシェアドライバーと異なり、副業として収入を得ること以外の目的もあるということを知っておいてください。

●タクシー会社のドル箱である羽田空港での営業は禁止

 山野さんの自宅は千葉県木更津市です。週3~4日実施している業務の始まりは、朝6時頃自宅を出て東京湾アクアラインを経由し、環状8号線と第1京浜道路の交差点あたりを目指します。環状8号線の内側が業務エリアです。

 日本型ライドシェアの場合、地域毎に業務可能な曜日や時間枠が規定されており、山野さんは、基本的に平日の午前7時から11時の枠で乗務します。7時までにコンビニ等でトイレを済ませ、スマートフォンを利用してアルコールチェックや出勤報告を行い業務開始です。

 たいてい、7時15分~30分くらいの間に専用アプリに配車の連絡が入ります。山野さんの場合、その時間帯は大田区あたりから都心に向かって出勤する顧客を乗せることが多いといいます。

 出勤組の時間帯が終わると、次は都心の繁華街に向かう湾岸エリアや大崎・品川あたりのタワーマンションの乗客を乗せることが多いそうです。そして、規定に従い午前11時に業務を終了します。

 ライドシェアでは通常のタクシーの様に流しで乗客を拾うことは許されていません。全て配車アプリ経由の割当のみです。「おそらくスマホをお持ちではないのでしょう。移動中、交差点などで、明らかにタクシーを拾おうとしている老人に遭遇することもありますが、ルール上、乗せることはできません」(山野さん)と表情を曇らせます。

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