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“日本型ライドシェア”の実態とは ドライバーに聞く「ぶっちゃけ割に合う仕事?」

ITmedia NEWS / 2025年1月14日 15時26分

 「Teslaが来るって言うんでワクワクしてました」「前から乗ってみたかったんです」といって話しかけてくる人がいるそうです。中には、オートパイロットを見たいという要望もあるそうで、見せてあげると喜んでくれるそうです。山野さんは大画面のタッチスクリーンはタクシー向きだと力説します。

 「麻布台ヒルズのような大規模商業施設には複数のエントランスがあります。大画面で衛星写真を拡大表示してあげれば、希望するエントラスに迷うことなく乗り入れることができます」(山野さん)

 その一方で困ることもあるそうです。乗り降りのしやすさという視点で見ると、Model 3の後席はタクシー向きではありません。特に、初めての人は、あの、特殊なハンドルによるドアの開け方に悩みます。

 「開け方が分からない人がほとんどです。自動ドアではないので、降りていって開けてあげる必要がありちょっと不便です。Model Xなら運転席からボタン1つで開けることができるし、そもそもファルコンウイングドアは、かっこいいですよね」と山野さんは笑います。

●ライドシェアドライバーは割に合わない副業か?

 読者の方が気になるのは、どのくらいの稼ぎがあるのかという点でしょう。多くは、1000~2000円程度の顧客が多いそうです。最高額案件は、六本木から神奈川県のある都市までで1万1000円程度ですが、総じて、1日の売上は1万数千円から多くて2万円程度だと教えてくれました。

 しかし、山野さんは、本音ベースで次のように話します。ライドシェアドライバーは他のアルバイトと比較して割の良い職種ではないと言うのです。

 給与体系は所属するタクシー会社により異なりますが、山野さんの場合、車両代や燃料補助などを含め時給2000円です。一般のアルバイトと比べると高いように見えますが、諸経費を考えると東京のアルバイト時給と実質的には変わらないのではないかと予測します。

 走行距離が増えることによる車両メンテや故障のリスクに加え、タイヤの摩耗を折り込んだ分析です。「ライドシェアを始める前は、3年ごとにタイヤを交換するイメージでしたが、この様子だと1年ごとの交換が必要になるかもしれません」(山野さん)とこぼします。

 特に、Model 3 RWDの純正タイヤであるミシュランのパイロットスポーツ235/45R18は、最安値でも1本あたり3万円前後です。これを1年ごとに交換するのはさすがに負担が大きいでしょう。山野さんは「安価でお勧めのアジアンタイヤがないかとSNSで質問を投げました」と笑います。

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